ミキモトがパリで新作ハイジュエリーを発表

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パリで7月初め、ハイジュエリーの展示会が開かれました。オートクチュール(高級注文服)の発表期間に合わせて、高級宝飾品店が立ち並ぶヴァンドーム広場とその周辺で行われます。日本のミキモトもヴァンドーム広場に店を構えており、昨年に続き、ハイジュエリーの展示会を行いました。

今回のテーマは「Jardin Mysterieux(神秘的な庭園)」。かつてヨーロッパの王侯貴族は宮廷や城の一部に庭園を造りました。花が咲き誇り、動物たちがすむ、美意識が凝縮されている空間です。ミキモトが表現したのは、その植物の美しさや、庭園の奥に広がる神秘的な美です。

まず目に留まったのは、今回のテーマの世界観が表現されたネックレス(税抜き6000万円)。細かな花々がちりばめられたネックレスは、アコヤ真珠、モーガナイト、スピネル、サファイアなどが使われ、繊細な華やかさが印象的です。

 

扉の向こうに見える庭園を風景画のように表現したブローチ(税抜き4300万円)は、扉がダイヤモンドで埋め尽くされ、色鮮やかなカラーストーンで奥行きを生み出しています。また天然コンクパールのピンクが強い印象を残します。いずれのジュエリーも、実に緻密ちみつな細工が施されているのが、日本のジュエリーブランドならではでしょう。

 

会場全体も、白い紙のカットワークで庭園を表現。モデルの冨永愛さんがタエアシダのパールグレーのドレスに、オリーブをモチーフにしたネックレス、ブレスレット、ピアスのセットを合わせた姿は圧巻でした。
(読売新聞編集委員 宮智泉)