花柄やミニ丈もダメ? 披露宴ファッション、マナー違反していませんか?

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 結婚式に招待されたとき、何を着たらよいか悩む人は多いのでは? 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」では、結婚式の参列者の服装についての投稿があり、多くの人の体験談で盛り上がっています。花柄ワンピースやオープントゥの靴など、気合を入れておめかししたのに、“マナー違反”と周囲から眉をひそめられてしまうケースもあるようです。フォーマルウェアに詳しい専門家に聞きました。

伝説の「純白レース部長」 花嫁もびっくり?!

 トピ主の「なかなか」さんはアラフォー世代。20代のころ友人の結婚式に参列したときに、自分で花柄ワンピースや膝より少し上の丈のドレスを着たり、黒タイツやオープントゥの靴などを履いていたりしたことを思い出しました。当時は気づかなかったものの、周囲から白い目で見られていたかも……と思うと、「今更ながら恥ずかしく落ち込んでいます」。その上で、「皆さんは同じようにマナー違反のびっくりした服装を見たことありますか?」と呼びかけました。

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 この投稿に経験談をはじめ、約100通の反響がありました。

 一般に純白は花嫁の色とされるため、招待された女性は、白、または白に見えるファッションは避けるべきだと言われますが、その“常識”が通じないケースもあるようです。「あめのまち」さんは、新婦の勤め先の女性上司が、純白のレースのドレスに見えるスーツで現れたのを目撃。15年たった今でも「純白レース部長」という強烈な印象が残っているそうです。

 「白無垢むく打掛」さんも、自分の披露宴で、年上の女性の白いアンサンブル・ファッションに驚いたそうです。友人が色の付いたストールを羽織るよう勧めたのに、その女性は「純白ではなくクリーム色だから黄色」「新婦が赤(打ち掛けの色)だから問題ないよ」とあっけらかんと発言。後日、そのエピソードを聞いて、二度びっくりしたと言います。

 逆に、真っ黒なブラックフォーマルをアクセサリーもなく着てきた女性に遭遇したという人も。友人が問いただすと、その女性は「喪服兼用なの! お得でしょ?」と発言。周囲も「さすがに喪服はないわー」とあきれ気味だったそうです(「都市伝説」さん)。

露出の多いファッションもNG?

 若い女性のミニ丈ドレスが気になるという意見もありました。「私の世代だと、結婚式はフォーマルだから、膝の隠れるスカート丈、というのがごく当たり前でした」(「匿名希望」さん)。「めいの結婚式で太ももの付け根までスリットが入ったチャイナドレスや、胸元の谷間を強調したドレスの子がいました」(「uvc」さん)。

 参列者には年配の方も多いので、いくらスタイルがいいからといっても、露出度の高いファッションは、避けたほうが無難なのかもしれませんね。

ドレスコードが平服、普段着でもOK?

 最近は、「地味婚」や「1.5次会」といった形式張らないスタイルのパーティーが多くなったためか、招待状に「平服でお越しください」と書いてある場合もあります。でも、「平服って何?」と、かえって困惑してしまうケースもあるようです。

 「地味なジミー」さんが、友人の結婚式で見たのは、カットソー素材の袖なしワンピースに厚底サンダルの若い女性。原宿や湘南の海辺を散歩するような服装で参列していたそうです。「いくら『平服』といっても、『普段着』のことじゃないよ。もう少しお行儀のいい格好で来なさいよ、と説教したくなりました」と言います。

 タイトなシルエットのアオザイやチャイナドレス、サリーなどの民族衣装については、「現地では正装かもしれませんが、他民族が着るとコスプレになってしまうのではないでしょうか?」(「白無垢ちゃん」さん)と、違和感を持つ人もいるようです。

 日本の民族衣装である着物でも、「子持ちなのに振り袖を着てくる人がいました」(「志穂」さん)、「新郎の妹さんが白地の浴衣のミニドレスでした」(「蓄」さん)など、驚きのエピソードがありました。

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プロが教える、失敗しないフォーマルファッション

 一般社団法人「日本フォーマル協会」事務局長の森本圭子さんに、フォーマルウェアのマナーについて聞きました。

――そもそも「フォーマル」とは?

 「フォーマルとは、公式の場において、人間関係を円滑にするために決められた礼儀作法のことです。結婚式や披露宴というおめでたい席において『末永くお幸せに!』『私もお祝いできてうれしいです!』という気持ちを服装に表現することが何といっても一番大切です」と森本さんは言います。

民族衣装やパンツスーツはOK?

 この投稿に寄せられた事例について聞きました。

――アオザイ、チャイナドレス、サリーなどの民族衣装はフォーマルウェアになりますか。

 元々、日本の着物を始め、各民族衣装の正装は、正礼装と認められています。その国で生まれたり縁が深かったりという人なら、もちろんフォーマルウェアになります。でも、そうではない場合は、主催者の意図をくみとってその場にふさわしく装うべきでしょう。

――白、または白に見えるものは、避けたほうがいいのでしょうか。

 参列者や披露宴のゲストは、「白」以外ならどんな色を着ても良いといわれています。でも、新婦のウェディングドレスにかぶらないように、遠目に白色に見えるベージュ、アイボリー、クリーム色などは、避けたほうが無難です。クリーム色や薄いベージュも写真に撮ると、フラッシュの加減で白色に写ってしまうこともあります。ボレロやジャケットなど上着だけが淡い色という場合は、そう神経質にならなくてもよいと思います。

――ドレスは、白以外なら、どんな色でもいいのでしょうか?

 金糸や銀糸を使ったドレス自体は良いとされていますが、派手すぎる蛍光色やゴールドやシルバーなど、必要以上にきらびやかな色、けばけばしいと思われるような色物も、品格をそこなう心配があれば、避けたほうがよいでしょう。黒いワンピースは、「リトルブラックドレス」というフォーマル用語にもあり、着てはいけないというものはありません。しかし、黒一色でコーディネートするファッションは、ともすると弔事に見えることもあるのでブラックドレスを着るときは、アクセサリーや小物で華やかさを添えてドレスアップしてほしいですね。

――避けたほうがいい素材はありますか。

 日本では毛皮は動物の殺生に関わるものとされているので、フェイクファーを含む毛皮や羽根を使ったストールなどは避けたほうがいいです。もし、非常に寒い地方や季節などで、会場に行くまでに毛皮などを着用する場合は、クロークに預けるなどして、会場内での着用でなければ問題ないでしょう。

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――カジュアルな素材や花柄生地のドレス、パンツスーツなどはOKでしょうか。

 花柄は、小花やレリーフのような花をかたどった布地のものはOK。ジャージー、コットン、デニム、コーデュロイの素材は基本的にはNG。 しかし海外ウェディングやガーデンウェディングなど、結婚式自体がカジュアルであればOKだと思います。パンツスーツは、素材の質感がカジュアルでなく、インナーやアクセサリー小物などでドレスアップも可能なのでOK。とはいえ、ニット素材は、基本的にはあまりおすすめしません。また、いわゆるリクルートスーツや、ビジネススーツは仕事の延長のようで、結婚式へのリスペクトが感じられないものはNGです。

――足元のおしゃれも気になります。サンダルや網タイツはOKでしょうか。

 網タイツにも繊細でおしゃれなものなどいろいろありますので、一概には言えないのですが、格式のあるフォーマルな席では、プレーンなストッキングが無難です。ミュール、オープントゥ、サンダルは、格式の高いフォーマルな席では、爪先を隠す方が良いとされています。しかし、披露宴のパーティーで会場によっては、OKでしょう。ただし、ヒールの低過ぎる靴(高齢者やケガなどの場合をのぞく)、ブーツ、素足など、カジュアルに偏ったものはNGです。

 森本さんは、「ドレスコードで最も重要なのは、TPO。Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)です。その場にふさわしい、華やかさを添えた服装で、お祝いする気持ちを表してほしいです」と強調します。

 派手すぎず、地味すぎず、花嫁や参列者に不快感を与えないファッションというと、かなり難しい気もしますが、もし迷うようなら、あらかじめ友人や新婦に相談するとよいかもしれませんね。(メディア局編集部・遠山留美)

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