カンヌ映画祭 エル・ファニングらセレブの装いに歓声

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エル・ファニング(ロイター)

 フランスで「第72回カンヌ国際映画祭」が、25日まで開催されています。ベルリン、ベネチアとともに世界の三大映画祭と称されますが、中でも飛び抜けてゴージャスなのがカンヌでしょう。映画スターだけでなく、世界中からセレブたちが集まります。映画の祭典は、セレブたちの競演の場でもありました。(読売新聞文化部 大木隆士)

 南仏、地中海に面するカンヌは、高級リゾート地です。実は札幌市よりも緯度が高く、夏に向かう今は、夜8時を過ぎてもまだ明るいです。日中は空が高く、青く、日差しが強いのですが、からっとしていて、過ごしやすい。さすが憧れのリゾート地です。

 映画祭の会場に隣接するヨットハーバーには、豪華なクルーザーが鈴なりになっています。中にはヘリコプターを載せたものまであります。海岸沿いには高級ホテルが並び、クルーザーやホテルでは夜な夜な、映画関係者によるパーティーが開催されます。

ジム・ジャームッシュ監督(左から3人目)とティルダ・スウィントン(右から2人目、ロイター)

  映画祭の華といえば、レッドカーペット。世界中からスターが集結します。彼らが会場に到着すると、待ち構えたファンから歓声が上がり、報道陣のシャッターが一斉に切られます。すでに審査員で米国の女優エル・ファニングや、オープニング作品、ジム・ジャームッシュ監督「THE DEAD DON’T DIE」に出演したティルダ・スウィントンらが、華やかなドレス姿を披露しました。

  後半には、クエンティン・タランティーノ監督の新作に出演したレオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットも参加する予定です。

 カンヌでは観客もセレブな装いです。メインとなる夜の公式上映ではドレスコードがあり、男性はブラックスーツにちょうネクタイ、女性はロングドレスでヒールのある靴が求められるのです。
 街には、上映会向けのドレスや靴、バッグを売る高級洋服店が林立しています。夜が近づいてくると、どこの映画俳優かというような、着飾った紳士・淑女たちが街を闊歩かっぽし始め、にぎわいがいよいよ増します。

 一方で会場近くでは、「チケットを譲って」というメモを掲げた人たちをあちこちで見かけます。面白いのは、そうした人たちもシックな背広、ドレス姿だということです。それぞれが思い思いに着飾って映画祭を楽しむ、そんな高揚感が街を包んでいます。

レッドカーペットを彩る女優たち(ロイター)

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