ゴールデンウィーク中はできるだけ料理を作りたくない――。最大10連休となる今年のゴールデンウィークでは、家庭で料理をするのをおっくうだと考えている母親が77%に上ることが分かりました。夫や子どもが休みとなるため、この期間中、台所を預かることの多い母親は、最大で30食の献立を考えなければならず、頭を抱えているようです。
献立を考えるのが大変
マーケティング支援事業を行うネオマーケティング(東京都渋谷区)が今年3月22~28日、東京都、名古屋市、大阪市に在住の子どものいる25~49歳の既婚男女1200人を対象に、「ゴールデンウィークと料理」に関するアンケート調査を実施。今年のゴールデンウィークが最大10連休となることについて嬉しいか尋ねたところ、「全く嬉しくない」または「あまり嬉しくない」と回答したのが、父親は3人に1人(33.2%)にとどまったのに対し、母親は半数以上(54.3%)となりました。

母親に対し、ゴールデンウィークに当てはまることを聞いた質問では、「料理をできるだけ作りたくない」が77.7%で最も多く、「献立を考えるのが大変だ」(76.9%)、「料理を作る機会が多いので大変だ」(69.5%)が続きました。
レパートリーを増やしたい
料理について感じていることを聞いたところ、「レパートリーを増やしたい」とする回答が90.6%で最も多く、「献立を考えるのが大変だ」(84.0%)、「栄養バランスをとるのが難しい」(81.1%)、「品数を増やしたい」(79.5%)などが上位を占めました。いつも同じようなメニューになってしまう食卓をなんとか変えたいとの母親たちの切実な思いが垣間見えます。

また、母親の多くが「家族の食事の責任は自分が担っていると感じている」(82.5%)とし、バラエティー豊かで栄養バランスのとれた食事にするために、「家族に野菜を食べさせたい」(89.7%)、「副菜のレパートリーを増やしたい」(88.5%)と考えており、家族の健康と食生活の充実に重圧を抱えている様子がうかがえます。
母親を悩ます「副菜プレッシャー」
「もう一品おかずを用意したい。でも、忙しくて手間ひまかけられない」。共働き世帯が増えるとともに、悩める母親も増す一方です。料理研究家の河瀬瑠菜さんは、レパートリーや品数が少なく、どうにかしたいとする負担感を「副菜プレッシャー」と呼び、電子レンジで調理する野菜料理を「解決レシピ」として提案しています。「おいしく、栄養を損なわず、効率的な電子レンジ調理は、副菜プレッシャーに悩むお母さんの救世主です」と河瀬さん。ゴールデンウィークの献立に悩んだら、参考にしてみてはいかがですか。
解決レシピ
◆カラフルピーマンのツナナムル
【材料・3~4人分】
赤・黄・緑ピーマン 各2個
ツナ缶 1缶
A
・ごま油 大さじ1
・鶏がらスープのもと 小さじ2
・塩コショウ 少々
・にんにく(すりおろし) 1かけ
・生姜(すりおろし) 1かけ【作り方】
〈1〉ピーマンは種とワタを取り、細切りにする。ツナ缶はオイルをきる。〈2〉耐熱ボウルに〈1〉を入れ、ふんわりとラップをかけたら、600ワットの電子レンジで4~5分加熱する。〈3〉Aを入れ、よく混ぜ合わせたら器に盛る。
◆新じゃがと新玉ねぎ、空豆のホットサラダ 温玉のせ
【材料・3~4人分】
新じゃがいも(大) 3個
新玉ねぎ 2分の1個
空豆 5~6本
温泉玉子 適量
A
・オリーブオイル 大さじ2
・酢 小さじ1
・マヨネーズ 大さじ2
・めんつゆ(3倍希釈) 大さじ1
・塩コショウ 少々
【作り方】
〈1〉新じゃがは洗ったら食べやすい大きさに切る。新玉ねぎは薄切りにする。空豆はさやから出す。〈2〉Aは混ぜ合わせる。耐熱ボウルに1を入れ、ふんわりとラップをかけたら、600ワットの電子レンジで10分加熱する。〈3〉2にAを加え、よく混ぜ合わせたら、器に盛り、温泉玉子をのせる。