ショートカットが似合う 黄金比率“5.5センチルール”って本当?

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 「ショートヘアが似合うのは、耳の下からアゴ先までの長さが5.5センチ未満の人」という、イギリス発祥といわれる、“5.5センチルール”が、女性誌やテレビ番組などで黄金比率として紹介され、実際に自分の顔を測ってみた人もいるようです。
 でも、このルールに当てはまらないと本当にショートヘアは似合わないのでしょうか? 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、このルールのおかげで「“ショート熱”が冷めた」という投稿がありました。専門家に聞いてみました。

私は面長さん?…測ってみたら

 トピ主の「ぽっぽ」さんは40代の女性。4月から仕事が変わり出勤時間が少し早くなるため、気分一新と時短(ロングヘアは乾かすのが大変だし、ヘアアレンジも苦手)の意味もあって、ロングヘアからショートヘアにしよう!と思い立ったそうです。

 ところが、「ショートヘアが似合うのは、耳の下からアゴ先までの長さが5.5センチ未満の人。それ以上の人はショートヘアが似合いにくい」という5.5センチ黄金比率の記事を目にしました。「アゴと水平にペンなどをあてて、耳の下から垂直に、ペンと交差するところまでをメジャーで測る」とありました。実際に自分の顔を測ってみると、7センチくらいあって、一気にショートヘアにしたいという熱が冷めてしまったそうです。

 「確かに自分(の顔)は、どちらかというと面長に近いです。でも、これ、正確に測るのが難しい。5.5センチ以下の人っているの? 短すぎない? 耳の位置も問題なの?」と疑問だらけに。そこで、「みなさまこのルールどう思いますか? 気にせずショートヘアを満喫されている方いらっしゃいますか?」と呼びかけました。

ルールが絶対ではない

 この投稿に様々な反響がありました。このルールに疑問を持つ人も少なくないようです。
 
 「そもそも耳下の5.5センチって基準に不公平感があるのですが。身長165センチの人と150センチの人は等身が同じでも、顔の大きさは違ってくるし、耳の位置も個人差があるし、耳たぶの小さい人と福耳の人など、耳の形によっても耳下のサイズって変わりますよね」(「もぐり」さん)。

 「私もどちらかというと面長だと思いますが、ショートが似合うと自認しています。真相は、美容師さんの腕が良いだけだと思いますけどね」(「きなこ」さん)。

 「私はおそらく5.5センチ以上あると思いますが、もう10年近くベリーショートです。それも最初は美容師さんの提案で。耳下からあごまで? それだけがヘアスタイル(が似合っているか)を決める要素ではないでしょう。額の広さが関係あるという人もいるし、生え際、目と口の間の比率という人もいるし、ショートにも色々あるんですから、似合うショートを探せばいいのでは?」(「れんか」さん)。

ショートヘアが似合う条件とは?

 ショートヘアが似合う条件について、こんな体験談もありました。

 周囲から「顔が小さいからベリーショートとかいけそうじゃない?」とよく言われる「茫々夕暮れる」さんは、「私にショートが似合わないだろう理由……襟足が長い!そして逆毛!剛毛!平らで狭い額と後頭部!これらを良く見せるためのカット、カラー、パーマ、ケアをしています。だから、それでも『ショートが似合う』と思われるのでしょうね。私は髪質と頭蓋骨の形がものをいうと思います」と、自己分析をしました。

 とはいえ、中には、5.5センチルールに当てはまる人も。

 ここ数年、ずっとショートヘアだという「結衣」さんはこの投稿を読んで、早速、測ってみたところ、5.5センチ以内だったそう。「自分では全く顔が小さい方だとは思っていませんでしたが、だからショートにすると、いつも評判が妙にいいんだ!」と納得の様子。

 ただ、「ショートが似合うかどうかは顔の作りじゃないかな? いくら美人でも似合わない人っていますよね? 私は平凡な顔つきですが、必ずショートの方が似合うと言われます」と書き込みました。

 最近、ロングヘアをばっさり切って、ショートヘアにイメージチェンジするモデルさんや女優さんをよく目にしますが、髪形が変わると、印象も大きく変わり新鮮です。このルールを気にするあまり、ショートヘアをあきらめてしまうのも、もったいないですね。

プロが教える“5.5センチルール”の傾向と対策

(イラスト=両角さんの話を元に作成)

 全国に美容室サロンを展開する株式会社田谷たや(TAYA Co.,Ltd.)(東京・渋谷)技術部クリエイティブディレクター・両角もろずみ学さんに、“5.5センチルール”の傾向と対策を聞きました。

 「“5.5センチルール”にあてはまる方は、よりショートヘアが似合うという意味で、たしかに黄金比率ではあるのですが、あくまで目安と考えたほうがいいです」と両角さん。

 両角さんによると、耳下からアゴまでの長さが5.5センチ以内の人=イラスト(1)=は、アゴのラインがシャープな印象を与えるため、ショートヘアがとても似合う人だそうです。ただし、5.5センチ以内の人でも、全体的に顔が長めだったり、下ぶくれや丸顔では、ちょっと工夫が必要。日本人の顔立ちは、“5.5センチルール”に当てはまらない人の方が圧倒的に多く、5.5センチ以上ある人=イラスト(2)のように、耳を隠したり、トップにボリューム感を出したりして、アゴのラインをカバーすればショートヘアが似合うようになるそうです。

 両角さんは「どんな方にも似合うショートヘアはたくさんあります。安心して行きつけのサロンで相談してみてください」とアドバイスしています。

 ショートヘアにしたいと思っていても、似合わなくて後悔したらどうしようと、一歩踏み切れずに悩んでいるあなた。春本番、思い切ってイメチェンしてみませんか?(メディア局編集部・遠山留美)

【紹介したトピ】

5.5cmルール

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