「改元婚」「令和ベビー」に脚光…お祝い用ドレスなど売り上げ増

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 新元号が「令和」に決まり、新時代の幕開けまで残り数週間となりました。改元のタイミングはめったに訪れないとあって、元号が改められる5月1日に結婚式を挙げたり、入籍したりする「改元婚」や、令和になってから出産をする「新元号ベビー」が脚光を浴びています。

改元にあわせて入籍

 

5月1日に婚姻届を提出する佐藤さん(右)と秋谷さん

 横浜市のカフェ店員・山本凜花さん(27)は昨夏、婚約者の男性(29)と都内で開かれたブライダルフェアに参加し、5月1日に挙式することを決めました。

 「『ジューンブライド』に憧れて、当初は6月の挙式を考えていましたが、ブライダルコーディネーターに『改元記念プラン』を勧められました。改元のタイミングなんてめったにないので、予定を変えたんです」と山本さん。

 改元の日に都内のチャペルでバージンロードを歩くのを今から楽しみにしているそうです。

 改元を控えて、ブライダル業界も沸いています。

 結婚準備クチコミ情報サイトを運営する「ウエディングパーク」(本社・東京)によると、改元にちなんだ結婚式プランを打ち出している会場は4月1日現在、全国で81に上るそうです。このうち、「平成駆け込み婚」「平成最後のウェディング」など「平成婚」をうたうケースが4割、「新元号1st婚」「新元号スタート記念」といった「改元婚」をうたうケースは6割です。

 同社によると、親戚や友人が集まりやすい10連休中の改元ということもあり、ブライダル業界は、改元にあやかったブライダル商戦が活気づいているといいます。

自治体も“あやかり婚”の準備

 改元の日にあわせて入籍をするカップルも。さいたま市の会社員・佐藤大樹さん(26)と保育士の秋谷由唯さん(26)は、今年2月に秋谷さんの妊娠が分かり、結婚を決めました。佐藤さんは「そのときにすぐ入籍することも考えましたが、せっかくなら、5月1日にしようと話し合いました。新時代を迎える記念日なので、2人の門出にちょうどいいと思ったんです」と振り返りました。

 2人は市役所で婚姻届をもらい、親戚が集まる席で2人の名前を記入するそうです。

 5月1日は大安とあって、“あやかり婚”に備える自治体もあります。

 “ミレニアム婚”と呼ばれた2000年の1月1日も大安と重なり、通常の数倍の届出があったという東京都世田谷区の担当者は、「改元当日に婚姻届が相次ぐ可能性があります。混乱のないように態勢を整えたい」として職員の増員を検討しています。

 カップルのために市役所内に記念撮影ブースを用意している鳥取市は、ふだんは西暦で表記しているメッセージボードの日付を「令和元年」に変更して「令和入籍」を祝福します。神奈川県愛川町は、夫または妻が同町に住民登録をしている場合、町内産のコメと町長直筆の色紙をプレゼント。5月1日に臨時窓口を開設する愛知県大府市は、婚姻届の写しに「令和」の記念スタンプを押し、2人の門出に華を添えてくれます。

 10連休の真っただ中での改元となるだけに、2人の思い出の地やゆかりの地など、居住地と違う自治体で婚姻届を出すカップルも多そうです。

「昭和妻」と「平成夫」が望む「令和ベビー」

 

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 東京・日野市の公務員女性(31)は、新元号ベビーを意識し、今月から本格的に妊活を始めたそうです。「私は昭和63年生まれなので、周囲の『平成生まれ』という響きをずっとうらやましく思っていました。『そろそろ子どもがほしい』と夫と話していたので、せっかくなら平成を回避して、新元号になってから生みたいと考えていました」

 2歳年下の夫は平成生まれ。「同じ屋根の下に、昭和、平成、令和の3時代がいるファミリーになりたい」と声を弾ませていました。

 すでに、妻が「令和ベビー」を身ごもっているという神奈川県内の男性公務員(32)は、出産予定日の6月中旬を心待ちにしています。3人目の子どもというこの男性は、長男と長女の名前に「和」という漢字を使っています。

 「新元号に子どもたちの名前と同じ『和』という文字が入ったので、親近感を覚えています。人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという(令和の)意味を聞き、そういう和の心をもった人間に育ってほしいと思います」

 新たに生まれる子どもにも、名前に「和」という文字を入れたいと考えているそうです。

伸びる「おめでたい消費」

 通販大手の楽天によると、令和元年は、改元にちなんだ「おめでたい消費」「皇室ブーム」がキーワードになるといいます。

 「改元婚」や「令和ベビー」出産を当て込んでか、楽天では、お祝いごとに関連する商品の検索が目立っており、19年1月1日~2月10日に「ご祝儀袋」の検索が前年同期比85%増、「乳歯ケース」が同290%増となっています。結婚式の参列用ドレスやワンピースの売り上げが伸びているほか、令和元年の日付が入ったオリジナルの婚姻届の購入も増えているそうです。

 同社の担当者は「改元の祝賀ムードが消費動向につながっているようです。結婚や出産だけでなく、新時代になるのをきっかけにダイエットや引っ越しをするような動きもあります」とトレンドを分析しています。

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