男性のヒゲ脱毛、じわり浸透!?「彼氏の誕生日プレゼントに」という人も

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 美意識の高まりからか、ヒゲの脱毛をする男性も珍しくないようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「彼氏の誕生日プレゼントに、ヒゲ脱毛の費用負担をしたい」という投稿がありました。脱毛する場合は何に注意したらいいのか専門家に聞いてみました。

 トピ主の「るか」さんの彼はもうすぐ30歳。毛が濃いタイプで、毎日、時間をかけてヒゲをっているのですが、カミソリ負けをして、ほおから出血することもよくあります。そんな様子を見るたびに、「ちょっとお金かけても脱毛したほうがいいんじゃない?」と思ってしまうそうです。

 彼氏のほうはあまり気乗りしていないそうですが、費用面の問題が大きいと考えた「るか」さん。「誕生日プレゼントということで、私が最初だけでも(費用を)出してみようと思うんですが」と投稿してきました。

ヒゲが持つ社会的・文化的な意味

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 「ochapi」さんは、「トピ主さんにとっては単なる『ムダ毛』という理解なのでしょうが、ヒゲには社会的・文化的な意味合いが結構ついています。そのため、本人が脱毛する気もないのに『私が嫌だ。お金出すから脱毛して』というのは相手次第では極めて失礼な提案になります」と、脱毛に消極的な彼の気持ちを分析しました。

 脱毛どころか、ヒゲを剃らない派の男性の投稿もありました。「私はカミソリ負けがひどく、口ヒゲ、あごヒゲ、ほおのヒゲは30年、もみあげは40年剃っていません。妻も私の『素顔?』を見たことがありませんが、このヒゲ面が気に入っているらしいです。職場で許されるなら、オシャレに伸ばしたら?」(「にらいかな?」さん)と、ヒゲを伸ばすという選択肢を提案しました。

夫婦で美容皮膚科に通うという人も

 でも、反対ばかりではありません。「男性の脱毛というとまだ世間では違和感とか女々めめしいとか思われるかもしれませんが、切り傷を作り続けるよりはずっと良いですよね」(「はは」さん)と、理解を示す意見も。

 「ゆみ」さんは、元彼がヒゲ脱毛を行いました。つるつるの肌になっていたので、本人に聞いたところ、費用は約30万円だったそう。「女性の脱毛よりだいぶ高いのでびっくりしました。でも毎日ヒゲを剃っていたのが、今は週末に1回ぐらいなので、まぁ楽なんだろうなとは思いますよ」とやはり肯定的です。

 「夫と脱毛に通っています」と書いてきたのは、ハンドルネーム「50代です」さん。去年から、夫婦で一緒に美容皮膚科のレーザー脱毛に通うようになったそうです。ヒゲ脱毛の費用は、顔下半分+首で5回で6万9800円。「ヒゲが濃い人だと、5回では終わりません。脱毛は2か月以上間隔をあけて行うので、1年ぐらいはかかります。ヒゲ脱毛はかなり痛いそうです。夫はいつも施術後、涙目になっています」とつづります。

 「美容男子!?」さんは、3年の月日と30万円近くをかけて、脱毛エステに通った経験があるそうですが、脱毛しきれなかった箇所があるので、自分で脱毛器を購入し、自宅で脱毛しているそうです。

「ヒゲ脱毛」って、痛いの? 医師に聞いてみました

 ヒゲや全身の脱毛、スキンケアなどを行う男性専門の美容クリニック「ゴリラクリニック」(東京・新宿、医療法人社団十二会)が、2018年12月に20~30代の男性220人に行ったインターネット調査では、「自分のムダ毛(体毛)が気になる」と答えたのは、20代の77.3%、30代の66.3%に上りました。2017年6月の同じ調査に比べ、全体で11.8ポイントも上昇したそうです。同クリニックは、男性専門の美容クリニックとして2014年10月に開業。若い男性を中心に人気を集め、今では東京、大阪、福岡など13院へと拡大しているそうです。
参考: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000004342.html
 
 同クリニック総院長の稲見文彦さんに、ヒゲ脱毛について話を聞きました。

 「エステティックサロンで行う脱毛は、法律的には『再生することを前提とした減毛・除毛』なんです。医療機関で行う脱毛とは根本的に違います」と稲見さんは言います。

 稲見さんによると、脱毛には、レーザー脱毛、光脱毛、ワックス脱毛、針脱毛などがありますが、医療機関で行う「医療レーザー脱毛」は、強力な光エネルギーを照射することで、毛根にダメージを与えて毛の再生を防ぎます。このため、永久的な脱毛効果を期待できるのは、医療脱毛だけなのだそうです。

写真:ゴリラクリニック提供

 脱毛の際の痛みは、どうなのでしょうか。「痛くない」とうたう広告も目につきます。「それは効き目がないか、弱いかのどちらかと考えたほうがいいです」と稲見さん。「医療レーザー脱毛」では、レーザー照射時に、輪ゴムで「バチン、バチン」とはじかれているような痛みがあるそうです。特にヒゲは痛みやすい部位。人によっては脂汗が出ることもあると言います。「医療機関ですから、麻酔で痛みを和らげることができるので、あまり心配はいりません」(稲見さん)。

一時的に肌が荒れるケースも

 「カミソリ負けによる肌荒れを防ぎたい」「清潔感を求めたい」「毎日のヒゲ剃りが面倒」など、脱毛にはメリットが多いこともわかりましたが、デメリットはないのでしょうか。 

 稲見さんは「脱毛後、一時的な赤みやヒリツキ、毛嚢炎もうのうえんと言われるニキビに似た炎症が起きる場合があります」と言います。起きた場合は、早めに医療機関に相談したほうが良いそうです。「私たちのクリニックでは、肌荒れを起こした人には飲み薬や塗り薬を処方しています」と話します。

 「ヒゲは男らしさの象徴。脱毛など必要ない」という時代から、「清潔感があって好印象なほうがいい」という時代へ。脱毛に対する考え方も少しずつ変化してきたのかもしれません。

 「誕生日プレゼントに、(彼氏の)ヒゲ脱毛の費用負担をしたい」という女性と、それに乗り気でない男性。トピ主の彼氏が、その後、脱毛したかどうかは不明です。ヒゲ脱毛に抵抗がある男性もいるので、無理強いせず、メリット、デメリットをよく話し合ってみてはいかがでしょうか。(メディア局編集部・遠山留美)

【紹介したトピ】
「彼氏にヒゲを脱毛してほしい」

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