母親の私が買いたいのに・・・義父母のプレゼント

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 祖父母にとって孫は特別な存在。記念になるものや、高価なものを買ってあげたくて、親世代の考えとすれ違ってしまうケースもあるようです。読売新聞の投稿サイト「発言小町」には、子供の5歳の誕生日プレゼントを巡って、モヤモヤする胸の内をつづった母親からの投稿がありました。お互いにどんなことに気を付けたらいいのでしょうか。

 トピ主の「すーちー」さんは、子供の5歳の誕生日プレゼントに補助輪付き自転車を買ってあげたいと夫婦で話していました。遊びに来た義父母にそう話したところ、「自転車はおじいちゃんたちからのプレゼントにしたい」とお願いされたそうです。

 自転車のような大きな、そして初めてのものをプレゼントする時は吟味したいし、思い入れがあるというトピ主さん。後から話を聞いた夫は「断ろう」と言ってくれましたが、孫にプレゼントしたい義父母の気持ちも分からないわけではないので、どうすべきか悩んでいるそうです。

子供の「初めて」は親が

 この投稿に様々な反響がありました。

 同じように我が子のために買おうと思っている品物を、義母に買われてしまった経験のある「一児の母です」さんは、「私も不愉快な気持ちになりました。でも、義父母さんもよかれと思って言ってるのでしょうから、気持ちを害さないように慎重に言葉を選んで伝えて」とアドバイスします。現在、初めての子を妊娠中でベビー用品などをそろえているという「電気毛布」さんも、「(私の親も姉も)フィーバーしていてあれやこれや仕切ってそろえようとしますが、この子の『初めて』は親である自分たちが……と思ってしまう」そう。「ダイソン」さんは、「何も言わず自分の気持ちを押し込めても後々もっと嫌な気持ちになるだけ。初めての自転車なのでいろんな思い入れがあり、私たちがどうしても買ってあげたいとしっかり伝えて」とエールを送っていました。

一緒に買いに行く

 「もうすぐ春」さんは、「実際に使うお子さんの希望、普段を見ているご両親の意見は大事。あらかじめ検討した上で、一緒に買いに行ってお金を出していただく形にしては?」と提案。ランドセルや机など、自転車以外にも必要になるものはあるし、自転車もサイズが小さくなってしまって乗れなくなるので、義父母に買ってもらってもいいのではないか、というアドバイスもありました。

思い出や経験は親のもの

 「私なら自転車の買い替えの時もお願いしちゃうかも」という「豆ちゃん」さんは、「自転車に乗れるように教えるのは親の役目。思い出を作るのは親の特権です。あまりこだわりを持たずにありがたく受ければどうですか?」とアドバイス。「都市伝説」さんも「祖父母がプレゼントしたとしても、乗れるように練習したり、初めて一緒に自転車でお買い物に行ったり、そういう経験はトピ主さんたち親が独占するんですよ」といいます。

 モヤモヤしていたトピ主さんですが、様々なレスを読んで「自転車のプレゼントは祖父母からもらい、子どもの成長に伴う喜びを共有するという選択もできそう」とコメント。違う視点から考えられるようになって心が軽くなったそうです。

 祖父母世代との子育てを考えるNPO法人「孫育て・ニッポン」理事長の棒田明子さんに孫へのプレゼントの悩みについて話を聞きました。

一つの品物に絞らず、選ぶ楽しみを残して

 棒田さんは、「おじいちゃん、おばあちゃんは、孫へのプレゼントを選び、孫の笑顔を見たい。でも、どんなものを買っていいのかわからないんです」と指摘します。そのため、おもちゃ売り場で、孫と同じくらいの子供が欲しがっている物、CMで見た物、店員がすすめてきた物を買ってしまいがち。欲しくない物、必要のない物をもらわないためにも、「子供がこんなものを欲しがっていました」とあらかじめ伝えておくことが大切だそう。

 ただし、買ってもらいたい品物は一つに絞らないこと。子供が欲しい物、親があげたい物の中から、値段の幅があるものを三つほどあげることを提案しています。「大切なのは、おじいちゃん、おばあちゃんに選ぶ楽しみを残しておくこと。『この色はどうかな?』『これは好きそう』と孫を思い浮かべながら選びたい。『これを買って!』と限定してしまうとその楽しみを奪ってしまいます」といいます。可能であれば一緒に選びにいくのもいいそうです。

 「おじいちゃん、おばあちゃんが買ってくれるなんてありがたいことです。お互いうれしくなれるよう、上手に希望を伝えられるといいですね」と棒田さんは話します。

 祖父母は子育てをしていく上で一番の味方。上手にコミュニケーションをとって、うまく付き合っていきたいですね。

(メディア局編集部 山口千尋)

元トピ「誕生日プレゼントの横取り(あげる側)」