村上由美子さん 女性の力には羽がある

国際女性デー

 男という字は田に力と書きますが、女という字もよく見れば力という字が隠されています。女の力には羽が生えている。そう思ったのは、重たい物を持つことができるという意味での力とは違った、もっと別の力があると考えたからです。

 女性たちが持つ力。それは共感力やコミュニケーション能力などでしょうか。誰かと誰かを結びつけ、イノベーションを生み出す。組織を活性化させる。新たな価値を創造するような、軽やかな力を持っていると思います。

 テクノロジーが発展し、力の概念が再定義される時代になったのです。肉体労働は機械が肩代わりしてくれるようになり、知能や感情がテクノロジーと融合することで、様々な技術やサービスが生まれる。

 日本社会は長く男性中心でした。その分、女性たちは潜在的にたくさんの力を持っていると思います。自身の持つ力に気づき、羽ばたいてほしい。その羽のある力が、きっと今まで見えなかったものを見えるようにしてくれることでしょう。

村上由美子(むらかみ・ゆみこ)
OECD(経済協力開発機構)東京センター所長

ゴールドマン・サックス及びクレディ・スイスを経て、2013年より現職。OECDの日本及びアジア地域における活動の管理、責任者。政府、民間企業、研究機関等に対し、OECDの調査や研究、及び経済政策提言を行う。上智大学外国語学部卒、スタンフォード大学大学院修士課程(MA)、ハーバード大学大学院経営修士課程(MBA)修了。著書に「武器としての人口減社会」(光文社)がある。