耳の後ろ側、何で洗うのが正解? 専門家に聞いてみた

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 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、ふだんの生活ではあまり意識しないテーマが投稿されることがあります。「耳の裏どうしてますか?」という投稿もその一つ。トピ主の「こま」さんは、「うっかりすると、洗い忘れています」と言いながらも、素朴な疑問として、シャンプー、ボディーソープ、洗顔フォーム、お湯、洗わないの五つの選択肢を示して、手入れの仕方について意見を聞きました。どんな手入れが正解なのでしょうか。専門家に話を聞いてみました。

 銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんは美容皮膚科の専門医です。「五つの選択肢の中で、最悪なのは『洗わない』ことです」と話します。
 
 慶田さんによると、頭頂部や後頭部などの頭皮と耳の裏側は、体の中でも皮脂の分泌が多い部分。性別や肌のタイプで違いがあるものの、「洗わないでいると、皮脂はたまります。嫌な“ミドル脂臭”の原因になります」と言います。

加齢臭より問題な“ミドル脂臭”

 男女を問わず、中高年の“加齢臭”はよく話題に上りますが、“ミドル脂臭”は30代から40代くらいの男性に多いニオイで、加齢臭よりも不快度が高いことで知られるようになってきました。男性化粧品メーカーのマンダムが、2013年にニオイの原因物質が「ジアセチル」という成分であることを突き止め、研究結果として発表しています。

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 「加齢臭の原因物質『ノネナール』は“枯れ草のようなニオイ”。これに対してミドル脂臭の原因物質『ジアセチル』のほうは“古いアブラのニオイ”。とくに女性から嫌がられるニオイなのに、自分では気づかないという男性が多いのがやっかいです」と慶田さん。

皮脂分泌が活発な男性は要注意

 遺伝的に男性のほうが、頭皮などの皮脂の分泌が活発な人が多く、汗と皮脂があいまってニオイケアが必要になるこれからの季節には、対策が必要と慶田さんはいいます。「汗をかく季節は、必ず1日1回はシャンプーをしてほしいですね。後頭部や耳の裏に近いところは洗い残す確率が高い部分。シャンプーをしてよくすすいだ後で、耳の裏や耳たぶにある皮脂は別に洗う必要があります」と慶田さん。

 では、何を使ったらよいのでしょうか。

洗顔フォームが良い理由

 「シャンプーは脱脂力の高い界面活性剤が配合されているものが多いので、避けたほうがよいでしょう。ボディーソープやせっけんは刺激の少ないタイプが出ているので一概に悪いわけではありませんが、この五つの選択肢の中では、洗顔フォームが洗浄力と保湿力の両方を満たしていることが多いという点で、おすすめです」と慶田さんは話します。

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 洗い方も問題だという。「洗う際は、しっかりと泡立てて、汚れを包み込むようにやさしく洗ってください。物理的にゴシゴシこすってしまうと、肌のトラブルにつながります」

十分に泡立てて、やさしく洗う

 入浴したら、シャンプーやリンスをしたあとで、体を洗い、そのあとで、洗顔と一緒に耳の裏と耳たぶ、耳の穴の入り口などの耳介部分を洗うとよいそうです。女性の場合、入浴前に化粧を落とす人が多いでしょう。入浴前に行う女性も多いはず。

「女性の場合は、皮脂を取りすぎると、かえってカサカサに乾燥肌になって荒れてしまうこともあります。ダブル洗顔の場合は、2度目の洗顔を入浴の最後に耳や耳の裏とあわせて行えば、皮脂を落とし過ぎずに良い状態を保つことができます」と慶田さんはアドバイスします。

 ふだん何げなく洗っている気がしていた耳の裏。顔の一部と思って、洗顔料を泡立ててやさしく洗いましょう。

(読売新聞メディア局編集部・永原香代子)

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