暮らしの中にランを 生まれ変わった「世界らん展」開幕

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開会式に出席された高円宮承子さま

 洋ランや東洋ラン、日本のランが美しさを競う「世界らん展2019―花と緑の祭典―」が、東京都文京区の東京ドームで開幕しました。29回目となる今回から、ランに加えてさまざまな花や樹木が展示されています。装いを新たにした「世界らん展」の見どころを紹介します。

「オーキッド・ゲート2019」からスタート

 「世界らん展」の始まりの場所となるのが、会場入り口前の「オーキッド・ゲート2019」。コチョウランやカトレアなど、あふれんばかりに咲き誇るランが目に飛び込んできます。ゲートをくぐり抜けて、「世界らん展」の入賞花が展示されているシンボルロードを進みます。シンボルロードの終点は、最高賞となる日本大賞花を台座に据えた「シンボルモニュメント」。約8.5メートルの巨木・トキワマンサクが大賞花を引き立てて、新しい「世界らん展」を象徴しています。 「シンボルモニュメント」に隣接して、2万輪以上のバラやチューリップなどで作った「イロトリドリノ世界」が広がっています。赤、ピンク、紫、オレンジ色など色とりどりの花が咲き、愛らしいピンクの風船のような飾りとともにガーデンパーティー気分を演出しています。今回から、暮らしの中で花と緑を楽しむヒントとなるインテリアやテーブルセッティングといった展示も見ることができます。

世界初公開「光るシクラメン」も

 特別展示「食虫植物と神秘的な花々」では、現在注目の食虫植物をはじめとする不思議な花々との出会いを楽しむことができます。

 展示されている食虫植物は、「ネペンテス属(ウツボカズラ)」です。捕虫袋(ピッチャー)と呼ばれる袋に、香りで虫をおびき寄せて逃さず分解し、栄養にします。

 同じように袋を持つ植物として知られる「パフィオペディラム属サンデリアナム」も一緒に展示されています。世界最長の花弁を持つランとしてギネス記録に認定されています。花弁部分にあたる袋に誘い込んだ虫に花粉を付けて外に出すことで、受粉を助けてもらっています。「ネペンテス属(ウツボカズラ)」、「パフィオペディラム属サンデリアナム」はともに、ボルネオ島に多く生息しています。

 ここでは、世界初公開の「光るシクラメン」も見逃せません。「光る花」は、深海に生息する海洋プランクトンから発見された蛍光タンパク質の遺伝子情報を、遺伝子組み換え技術を利用して導入しているそうです。

美容家のIKKOさんの人生ストーリーに触れる

 美容家のIKKOさんが手がけたのは、ランと着物をテーマにした「IKKOのオーキッドルーム」。濃いピンクや紫といった鮮やかな色のランと自身の着物8点、愛用のメイクアイテムが並びます。着物は「桜」や「エジプト」といったタイトルとともに紹介され、一着一着にIKKOさんの人生ストーリーが詰まっています。

 15日、16日、19日、20日、21日の5日間は「スペシャルナイト」として、開催時間が午後9時までとなっています。午後6時からは、会場全体の照明が暗くなり、展示別にライトアップされた幻想的な世界を演出します。志穂美悦子さん、IKKOさん、假屋崎省吾さん、ブルゾンちえみさんらによるフラワーデモンストレーションやトークショーなどが行われます。

デジタルアート 「光」と「花」の誘い

 「光と花のシンフォニー」では、最先端メディアと生花とのコラボレーションによる新しいフラワーアートの世界が広がっています。超高精細な映像の「4K8K」の特性を生かした究極の映像美を体感でき、フォトジェニックな場所として楽しめます。「バーチャルフラワードレスマッピング」のコーナーは、3Dプロジェクションマッピング技術を活用し、「切り絵花」をモチーフにしたドレスが体に映し出されます。

「花」をモチーフにした特別メニューを味わう

 今回からお目見えしたカフェでは、花をモチーフにしたスイーツやカクテルを楽しむことができます。ランをはじめとする花々の競演を楽しんだ後に、ほっと一息つけそうです。

 ワークショップも充実しています。「MY TIME=自分だけの時間」をテーマに、人気の多肉植物を使ったリースや、花を束ねて壁飾りにするスワッグフラワー、ボトルに花をとじこめるハーバリウム作りなどを体験できます。

写真家・安珠さんも参加「フォトラリー」

 来場者が会場の写真をSNSに投稿するイベント「フォトラリー」も行われています。写真家の安珠さんも参加しています。会場内に展示してある花などの写真を2か所以上で撮影し、インスタグラムやツイッターなどのSNSに「#世界らん展2019」のハッシュタグ(検索用ワード)を付けて投稿することで参加できます。

 このほか、沖縄美ら海水族館が沖縄の海を再現した水槽を展示しています。アオウミガメや色鮮やかな熱帯魚が沖縄の花とともに会場を盛り上げています。

 「世界らん展2019」は22日まで。

【世界らん展2019―花と緑の祭典―】
開場時間は、15日は正午から午後9時(入場は午後8時30分まで)、16、19~21日は午前10時から午後9時(入場は午後8時30分まで)。17、18、22日は午前10時から午後5時30分(入場は午後5時まで)。
入場料金は、当日券2200円、ナイト当日券1200円。
※ナイト券は午後5時から入場可能(17、18、22日を除く)。
※中学生(要学生証提示)と保護者同伴の小学生以下は無料。
問い合わせは、東京ドームシティわくわくダイヤル(03・5800・9999)。
詳しくは「世界らん展2019―花と緑の祭典―」公式サイト