見知らぬ女性に注意された!「スマホ育児」は母親失格?

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写真はイメージです

 スマートフォンを子どものしつけや遊びに利用する親が増えています。「スマホ育児」とも言われていますが、掲示板サイト「発言小町」には、病院の待合室で3歳の息子に子ども向け動画を見せていたところ、隣に座っていた女性に怒られたという投稿が寄せられました。

病院の待合室でスマホ

 風邪をひいてしまい、息子を連れて病院に行ったトピ主の「歌」さん。息子が騒ぎ出したため、絵本やおもちゃでなだめようとしましたが、うまくいかず、スマホで子ども向け動画を見せました。すると、60代ほどの女性から「スマホ育児をやめなさい」「ものに頼るなんて最低、母親失格」と怒られてしまいました。それからは子どもにスマホを見せないようにしていますが、外出先で息子が騒ぐと「おとなしくしなさい!」などと怒鳴りつけ、手が出てしまうようになったそうです。悩んだトピ主さんは「一体どうしたらいいのでしょう」と発言小町に相談しました。

毎日見せてないなら問題ない

 これに対して、「さき」さんは「毎日見せているのではないのだから、病院の待合室で見せる程度をスマホ育児とは言いません。また(スマホ育児と)言われることがあるかもしれませんが、『ご指摘ありがとうございます。でも時間を区切ってやらせているので問題ありません』とにっこり笑って言いましょう」とアドバイス。子どもが苦手だという「ぬぬっ」さんも、「小さな子が暴れているのを見るとびっくりするけれど、親が必死になだめているのを見ると、口に出さなくても『がんばれ!』と声援を送っています。トピ主さん、もっと自分の育児に自信をもって!」と励ましています。

 「絶賛スマホ育児してます(笑)」と明かすのは「ミク」さん。「様々な場面で、子供を静かにさせて時間を稼ぐのに、スマホが大活躍です。適度に使うなら問題がないはず。文明の利器を活用しましょう」とコメントしました。ほかにも多くの人が「気にしないで」とトピ主さんを励ましています。

騒ぐ子どもにスマホはダメ

 一方で、スマホ育児に否定的な声もありました。スマホには絶対に頼らないという「わさ子」さんは「親がお手上げでスマホならどうにかなるという状況が普通じゃない。大変なのはすごくわかりますが、あとで反動が来ると思います」との意見。「kuma」さんも「公共の場でどう過ごすのかをしつける時期。動画を見せていれば確かにおとなしくなりますが、それができない時はどうしますか?」と問いかけ、「騒ぐならいったん外に出るなど、何度も繰り返しながらしつけていく。そのうちちゃんとできるようになりますよ」とコメントしています。

子どものスマホ利用、実態は?

 子どもにスマホを見せることについて、視力低下や心身の発達への悪影響などを懸念する声もありますが、全国各地で子どものインターネット利用講座を開いているNPO法人・イーランチ(静岡県)の松田直子理事長は「今の時代、音楽を聴いたり、写真を見たりと、生活の中にスマホは欠かせない存在。全く使わないというのは難しい」と指摘します。

 内閣府は1月、未就学児の保護者向けのリーフレット「スマホ時代の子育て~悩める保護者のためのQ&A~」を作成しました。内閣府の担当者は、「2017年1月に実施した調査で、低年齢の子どもの多くがスマホを使っている実態がわかり、親の悩みも出ているのではないかと考え、関係省庁・団体と連携して作成に至りました」と話します。

家庭でルールを決める

 リーフレットには「子どもだけでの使用はできるだけ避け、何をどう使わせるか保護者がしっかり見守る」「時間を決めて利用し、生活リズムをつくる」「子どもは身近な大人をお手本にする。子どもに利用させる前に、まずは大人の利用を見直す」といったアドバイスが記されています。

 イーランチの松田理事長は「発言小町のトピ主さんのように、病院や電車の中で子どもに見せているところを周囲から批判されて、嫌な思いをしたことがある人は多いと思います。でも、時代が変われば社会の認識も変わります。与えっぱなしにせず、家庭でルールを決めて適正利用を心がければ大丈夫ですよ」と話していました。

 大人もついつい夢中になってしまうスマホ。上手な付き合い方を身につけたいですね。

(メディア局編集部・山口千尋)

紹介したトピ「助けて見知らぬ女性から『スマホ育児をするな!』と怒られました」

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