華やかピンク ルビーチョコ

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ピンクのバラが愛らしい「メサージュ・ド・ローズ」の「ミニヨン・ルビー」(高島屋提供)

 今年のバレンタインシーズンは、ピンク色の「ルビーチョコレート」が注目されている。ルビーカカオと呼ばれる特別なカカオ豆を使っており、愛らしさや華やかさが目を引く多彩な商品が登場している。

果実のような軽い酸味「第4のチョコ」

 ルビーチョコレートは、果実のような軽い酸味が特徴で、ダーク、ミルク、ホワイトに続く第4のチョコレートとも言われる。国内では、チョコレート製造・バリーカレボー(スイス)の日本法人が昨年10月、業務用製菓材料として本格的に販売を始め、洋菓子店や菓子メーカーが商品化して話題になった。バレンタインに向け、デパートの催事でも目玉商品として登場。ホテルのレストランでデザートとして提供する動きもある。

ハート形などの5個が入ったルビーチョコ

 西武池袋本店(東京)の催事「チョコレートパラダイス」では、ハート形など5個入りのものや、粉末状のチョコをミルクなどに溶いてピンク色のホットチョコレートを作れるものなど、8ブランドの14商品を扱う。30~40代の女性を中心に関心が高く、地下の洋菓子売り場でも商品を増やして対応している。

カラメルをかけたアーモンドスライスをコーティングしている(高島屋提供)

 高島屋が順次、大型店5店舗を中心に開催している「アムール・デュ・ショコラ」では4ブランドが、カラメルをかけたアーモンドスライスをルビーチョコでコーティングしたものなど、華やかな商品を提供している。

 ウェスティンホテル東京は日本料理店や広東料理店などで採用。餅菓子にして小豆などと合わせた和菓子や、クランベリーと混ぜておこしにした中華菓子など、酸味と甘みを楽しめる一皿が誕生した。

おこしに仕立てた中華菓子(ウェスティンホテル東京提供)

 インターネット通販サイトでも売れ筋だ。「ヤフーショッピング」では昨年末から検索件数が伸び、出店する店舗がバレンタイン向けに限定商品を投入している。

 家庭でお菓子作りに使うことも可能。製菓材料専門店「富澤商店」は、溶かして使う粒状のチョコ(1袋100グラム入り)を、店頭とサイトで販売。1袋691円(税込み)。固めてドライフルーツやナッツを飾る「マンディアン」や、トリュフチョコレートにしたり、パウンドケーキのコーティングに使ったりすることを提案し、一部のレシピをサイトで公開している。

 国内外のチョコレート事情に詳しいショコラコーディネーターの市川歩美さんは、「茶色が主なチョコレートの世界で、ピンク色の美しさが驚きを持って受け入れられた。幸福感や優しさなどを連想させ、気持ちを伝える贈り物に最適と関心を集めている。子どもも喜ぶ色。お菓子作りなどにも使って新しい味を楽しんでみて」と話している。

 (読売新聞生活部 上原三和)