不動産を学び、金利を計算し、ローン審査を突破し、手に入れた城に住む!

35歳、働き女子よ城を持て!(最終・・・

 年収300万円の働き女子、M村はついに念願の“城”を手に入れた。

 思い起こせば2017年、「35歳、働き女子が家を買う」という企画が立ち上がった。2018年、取材の初日は朝から激しく雪が舞っていた。あれから1年、長い道のりだった。

 念願の城を手に入れ、夢の目黒生活を始めたM村に感想を聞いてみた。

 高殿「住み心地はいかがですか、目黒姫。選ばれし者よ」
 M村「最高です!! 家がキレイで広くて、ファブリックがイケアのパンフレットみたいです!」

 そりゃ、イケアで買ったものを設置したのだから、そうなるだろう。何にしても、M村の夢がかなってよかったよかった。

新しい部屋のために照明やカーテンなど、インテリアを選ぶのも楽しかった(写真はイメージです)

 M「契約社員で年収300万円の女子が東京で家を買うなんて、取材を始めた時は、ちょっと無理なんじゃないかと思っていました」

 何しろ、最初は不動産会社もなかなか取材を受けてくれなかった。そんな中、快く取材に応じてくださった方々に心から感謝します。

 高「私も、フラット35で借りられる限度額でソートをかけてもかけても都内の物件がひっかからなかったときは、連載を続けられるかどうか、頭を抱えました。東京は高い!」
 M「関西はもっと安いんですか?」
 高「関西だと、目黒クラスより、もうちょっと広くて同スペックの家が1000万円で買えるねー。だから、案外、東京女子より地方女子のほうが城を持てるかも」
 M「今回、目黒に比較的築浅の借地権物件が出たのは運もありました。今後、いい物件が出たら、もう1件買うってのもアリですよね。ローンが下りたらですけど。たとえば20年後、きっとこんな生活はしてないだろうし」
 高「ノマド(オフィス以外で仕事をする働き方)が進むだろうから、週2しか出勤しない生活にでもなれば、郊外も十分ありえるね。だとしたら1600万円で郊外もアリじゃない?」
 M「条件のいい会社の正社員になれば、もっと低金利で借りられるから、それこそ乗り換えができるかも」
 高「夢は膨らむねー!」

 不動産の購入は大きな金額が動くから、なんとなく怖いイメージがあったが、それもとことん知識を身に付けてしまえば、どうってことはない。

これがM村の城だ!

 M「高殿先生は、今回の連載をしてみてどうでしたか?」
 高「借地権物件に抵抗がまったくなくなった! むしろ、資産運用だけなら借地で十分!」
 M「わかります!」
 高「あと、不動産投資をするのに東京はキツい。中国とダイレクト便で結ばれている地方か九州の県庁所在地がいいって言われているのは知っていたけど、ほんとにそうだと思った。300万円でワンルーム買って大規模修繕に入る前に売り抜けるのがオトク!」
 M「さらにディープな話になってる!」
 高「次、連載するなら、『35歳働き女子よ運用資産を持て!』かな~」
 M「またハードルが上がった!」

 私は、働くすべての人に、気張らずにもっとやすやすと褒められてほしい、自信をもってほしいと思って、この連載を始めた。

 働けど働けど、なかなか給料が上がらない、人間関係がしんどい。そんな人が大都会で、一人で生きていくことがつらくないようにするには、いったいどうしたらいいのか。それはやっぱり、くつろげる居場所を見つけることなんじゃないのかな、と思ったのだ。

 我が家に帰るたびに、「仕事してえらい、がんばってえらい!」って褒めてもらえたら、どんなにうれしいだろう。

 自分の家に褒められてください。家はきっと褒めてくれます。そして、家を手に入れるために得た知識や経験は、あなたの強い味方になってくれるはず。

 この連載が、一人でも多くの人の人生のステップアップになりますように。

 連載中、お世話になった方々/風呂内亜矢さん(監修)、和田浩明さん(新日鉄興和不動産)、長嶋修さん(さくら事務所)、辻優子さん(さくら事務所)、伊藤洸さん(株式会社ワッフル)、小泉俊博さん(株式会社恵生トラスト)、芦屋のOさん

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35歳、働き女子よ城を持て!<まとめ>

高殿円(たかどの・まどか)
作家

 兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。著作に、「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』『主君 井伊の赤鬼・直政伝』『政略結婚』など、話題作を続々と発表している。13年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。最新作『戒名探偵 卒塔婆くん』(KADOKAWA)好評発売中

風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

 26歳(独身)のとき、貯金80万円で自宅用マンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、 あわてて貯金とお金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。 マンション購入をきっかけに転職したマンション販売会社では年間売上1位の実績を上げ、 2013年からはファイナンシャルプランナーとして独立。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『図解でわかる!確定拠出年金』(秀和システム)、『最新版 届け出だけでもらえるお金 戻ってくるお金』(宝島社)などがある。最新刊は『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)。ツイッター:@furouchiaya、LINE@:@furouchi  

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