かわいらしく飾る「アレンジティー」人気

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甘めからすっきりした味わいまで、味も見た目も多彩な紅茶を楽しめる(「ミルクブラックレモン」で)

カラフルで写真映え、チーズ味なども

 紅茶にフワフワの泡をのせたり、果物を入れたり、かわいらしく飾る「アレンジティー」が人気だ。チーズ味などもあり、カラフルで写真映えする点が、若い女性の心をつかむようだ。

 8月にオープンした「フォーチュナーティーボックス」(東京都渋谷区)は「チーズティー」の専門店。白いクリームチーズと生クリームを泡立てて、紅茶の上にたっぷりと盛る。価格は460円(税込み)からで、味は渋みの少ないタピオカ入りミルクティー、すっきりした甘さのオレンジティーなど8種類。

濃厚なチーズの泡から味わうのがお勧め(「フォーチュナーティーボックス」で)

 同店広報の堀内明日香さんによると、チーズティーは東南アジアから広まり、中国を中心に人気という。「レアチーズケーキのような味わいが受けている」と堀内さん。友だちとアレンジティーの店を巡っているという茨城県取手市の女子高校生(17)は、「ネットで話題になっていた。見た目がかわいい」。

 アメリカ・ロサンゼルスから昨年10月に初出店した「アルフレッドティールーム青山本店」(東京都渋谷区)。看板商品は、ピンクのミルクティー(税抜き750円から)だ。ビーツとイチゴで色を付け、自然な甘みになるよう日本流にアレンジした。

ピンク色のミルクティーは店の看板商品(「アルフレッドティールーム青山本店」で)

 日本の飲料メーカー「キリンビバレッジ」も、昨年10月、「ミルクブラックレモン」(東京都渋谷区)をオープン。同社の商品「キリン午後の紅茶」で使う3種の茶葉を使った計18種類のメニューがあり、輪切りのレモンやライムで飾ったティーソーダ「バブリーレモン」(税抜き450円)など見た目も個性的だ。

 同社マーケティング部の東桃子さんは「味はもちろん、いかにかわいらしく提供できるかも考えた。若い世代に紅茶に親しんでもらうきっかけになれば」と話す。

 アレンジティーの店は、ここ1、2年で次々に開店している。紅茶に関する著書がある、紅茶ブランド「フィーユ・ブルー」のティーブレンダー熊崎俊太郎さん(51)は「若い世代は、ファミリーレストランやコンビニを通じて幼少期から世界の味に慣れていて、海外発の新しい味も受け入れやすいのだろう。発酵茶である紅茶はどんな食材とも調和するので、アレンジティーのメニューはさらに広がる可能性がある」と解説する。

今の季節にぴったり

 女性に人気のカフェ「アフタヌーンティー・ティールーム」(東京)のティースペシャリスト、平野裕子さんに今の季節にぴったりのアレンジティーの作り方を聞いた。

 紅茶は、ティーポットに熱湯400ccを注ぎ、ティーバッグ2個を入れ、蓋をして3分蒸らす。「紅茶は温度が大切。ポットもカップも温め、沸かしたてのお湯でいれましょう」と平野さん。

 リンゴの香りの「アップルティー」で作る「アップルナッツティー」は、爽やかな香りにほのかな甘みで飲みやすい。シロップの代わりに練乳を使うとミルクティーになる。

 アッサムを使う「ハニーオレンジミルクティー」は、こっくりした甘みがおいしい。牛乳は常温にしてから加える。

 どちらも果物やナッツも食べられ、「華やかな見た目でデザート代わりにもいいですね」と平野さんは話している。

アレンジティーの作り方

■アップルナッツティー(写真左)

《1》リンゴ4分の1個はイチョウ切りにする。くるみ4~5個は小さく砕く。メープルシロップ大さじ3杯であえる。

《2》紅茶をカップに注ぎ、〈1〉を小さじ2杯分ほど加える。

■ハニーオレンジミルクティー(同右)

《1》オレンジ2分の1個は半月形の薄切りにして、はちみつであえて2時間以上置く。

《2》ティーバッグを取り出したポットに、砂糖小さじ2杯と牛乳を加えて混ぜる。

《3》カップに〈2〉を注ぎ、〈1〉を少量入れ、チョコレートを刻んでのせる。

(読売新聞生活部 野倉早奈恵)