口臭の不安 スッキリ解消

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 エチケット意識の高まりを背景に、口臭予防を前面に出した商品の発売が相次いでいる。歯磨きなどで口の中を清潔に保つことは、気になる口臭の予防にも効果的だ。

菌落とす歯磨き剤 ■ 舌を「泡」殺菌 ■ チェッカーで確認

 市場調査会社のインテージによると、口臭予防対策用品の市場は2017年度は383億円で13年度の322億円から約2割伸びた。日本歯科医師会の調査(16年)によると、自分の口臭が気になった経験がある人は80・6%。「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉が登場するなど、臭いに対する関心の強さが需要を後押ししている。

 口臭への不安が強いという若者に注目して誕生したのが、ライオンが昨年8月に発売した「NONIO(ノニオ)」だ。同社の調査で、20~30歳代の多くが口臭対策に不安を感じていることがわかった。そこで、原因菌の洗浄や殺菌効果を強化した歯磨き剤を開発。清涼感が持続する成分を加え、効果を実感できるようにした。若年層に向けたCMを展開し、同時発売のマウスウォッシュも含めて今年6月までの売上高(出荷ベース)は、計画を3割上回った。

 第一三共ヘルスケアが8月に発売した「ブレスラボ」は、臭いを香りでごまかすのではなく元から取り除くことにこだわった。歯肉炎予防ができる薬用成分を配合し、臭いの元となる物質を吸着する成分を加えた。

 花王の「薬用ピュオーラ 泡で出てくるハミガキ」は口臭の原因となる舌の上の菌に注目。泡状の製品を舌に直接のせて殺菌する。4月に発売後の出荷額は当初計画の約2倍に達した。

 舌をきれいにする小林製薬の「ブレスケア 舌クリン」は、汚れをかき出すブラシと、取り除くヘラがひとつになっている。ヒダ状になった部分の取りにくい汚れも落とせるという。

 口臭予防の効果を確認するにはタニタの「ブレスチェッカー EB―100E」が便利だ。息を吹きかけるだけで臭いの強さを6段階で判定する。手のひらサイズで周囲の目を気にせず外出先でも気軽に使える。

基本は歯磨き 朝食も大切

 口臭の原因や日常生活で気をつけるポイントを東京歯科大学の亀山敦史准教授に聞いた。

 口臭には、健康な人にもある「生理的口臭」と、歯周病などが原因の「病的口臭」がある。生理的口臭は、口の中ではがれた粘膜を菌が分解することなどで発生するが、起床時や緊張した時など、唾液が少なくなった時に強くなる。唾液には洗浄や殺菌効果があるためだ。

 予防は、正しい方法で歯を磨き、口の中を清潔に保つことが基本。朝食を食べて唾液をしっかり分泌し、ストレスをためないことも重要だ。ただ、口臭は誰にでもあるもので、過度に気にする必要はない。どうしても心配なら、家族や身近な人に尋ねるか、口臭を判定できる歯科医院を訪ねるといいだろう。