知っていて損はない!? 不動産大手が扱う物件、扱わない物件

35歳、働き女子よ城を持て!(14・・・

 マンションにも、ブランドと呼ばれている部類がある。みなさまも、一度は聞いたことがあるはず。パークマンションとか、プラウドとか、うんちゃらヒルズとか。

 M村「丘に立ってないヒルズとか、公園感のまったくないパークとかありますよねー」
 高殿「実は私、ブランズとプラウドの区別がつかない。あとマンションの名前にグランって付きすぎ問題」

 パークマンションシリーズは三井不動産で、パークハウスは三菱地所だってみなさまご存知でした? ちなみにブランズは東急不動産で、プラウドは野村不動産。グランドヒルズは住友不動産だけど、グランドメゾンは積水ハウス。グランスイートは丸紅!

 高「ライオンズマンションの大京くらいにオリジナリティー出してくれんもんかなー」

 郊外ならこのようなブランドマンションでも手を出せようが、年収300万女子に、正直都心は難しい。都心で探すとなると、敷地面積が200平米もない狭い土地に立っている、えのきのようなマンションか、もしくは低層で各フロア3室程度の小規模マンションである。実際聞いたことのないような工務店が建てていることがほとんどだ。

年収300万円女子にタワマンは高根の花か?!(写真はイメージです)

 以前、元大手デベロッパーOさんに、素人のぶっちゃけた感想をぶつけてみたことがある。

 高「どうして大手さんは、こういう小規模マンションを出さないんですか?」
 O「ざっくり言いますと会社の規律で決まっていまして、50戸程度のマンションはそもそも作れないんですね」

 会社的に作らない決まりだった。驚き。

 高&M「えーっ、じゃあ、それは御社だけではなく」
 O「はい、大手デベロッパーはたいていそうなんだと思います」

 東京はとにかく土地がない。だから大手が開発するような大規模なマンションを建てようとすると、いまは郊外に行くしかないのだそうな。

 O「会社の寮や工場を閉めるとか、まず、そういう情報が営業を介して会社に回ってきます。どういうルートで回ってくるかによりますが、そこそこ広めの土地なら買える業者が限定されてきますから、順に大手から検討していくことになるでしょう。そのうえで、うちじゃちょっと無理となったらほかに流れる。中堅ゼネコンとかですね。200平米くらいしかない土地で、施主が地元の工務店になっちゃうのは、ごく普通のことだと思いますよ」
 高「じゃ、特に有名じゃない工務店が危ないとか、大手がいいとかいうわけではなくて、規模によって住み分けしてるってことですね」

 大規模マンションでタワーともなると基礎部分の構造が複雑だし、免震システムなどのノウハウを持っている大手でないと開発は難しいだろう。逆にこれらのノウハウがあるからこそ、あまりに小規模マンションでこの高価な基礎を打つのは割に合わないし、そもそも必要ない。

 そういう理由さえ理解できれば、ブランド志向の強い日本人でも、安心して大手以外の会社に手を伸ばしやすい。大事なのはなんといっても中身だ。もう中古マンションも、聞いたことのない不動産屋も怖くはない!

 なのに、ここにきて、肝心かなめのリフォーム前の中古物件が少なくなってきているという。

 M「最近、業者が中古マンションを買ってリノベーションしてしまうので、古いままの中古物件が市場から減ってきているのは、ほんとうなんですか?」

 再び、ワッフルの伊藤さんに登場してもらおう。

 監修:風呂内亜矢/協力:株式会社ワッフル 伊藤洸

 ●株式会社ワッフル

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35歳、働き女子よ城を持て!<まとめ>

高殿円(たかどの・まどか)
作家

 兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。著作に、「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』『主君 井伊の赤鬼・直政伝』『政略結婚』など、話題作を続々と発表している。13年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。最新作は『戒名探偵 卒塔婆くん』(KADOKAWA/11月2日発売)

風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

 26歳(独身)のとき、貯金80万円で自宅用マンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、 あわてて貯金とお金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。 マンション購入をきっかけに転職したマンション販売会社では年間売上1位の実績を上げ、 2013年からはファイナンシャルプランナーとして独立。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)、『図解でわかる!確定拠出年金』(秀和システム)、『最新版 届け出だけでもらえるお金 戻ってくるお金』(宝島社)などがある。最新刊は『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)。ツイッター:@furouchiaya、LINE@:@furouchi  

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