ボタン一つで簡単 自動調理鍋

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 猛暑が続く昨今。コンロの火を使い、ぐつぐつ煮える鍋のそばに立つのはつらい。自動調理鍋なら、材料と調味料を入れて、ボタンを押して放っておくだけで、カレーや煮物などができあがる。体を冷やさないように、たまには温かい料理もいかが?

AIがメニュー提案 焦げ付き防止も

 自動調理鍋は、熱源に火を使わない電気鍋の一種で、加熱の強さや時間を自動で調整して料理を仕上げる。この数年で人気が広がり、各社が独自の機能を競いながら、市場が成長してきた。

 シャープの「ヘルシオ ホットクック」には、独自のかき混ぜ機能がついており、カレーなど焦げ付きやすいメニューも作りやすい。7月に発売した「KN―HW16D」は、無線LANでインターネット上のクラウドサービスにつながる。人工知能(AI)が季節や利用履歴に応じたメニューを提案したり、調理方法を画面と音声で教えてくれたりする。

 スマートフォンと連携させて、オリジナルのレシピを登録することもできる。好みの火加減や混ぜ方を選べる機能なども追加した。

圧力調理で時短

 難しいと思われがちな圧力調理も自動でできる。

 ティファールが昨年10月に発売した「クックフォーミーエクスプレス」は、本体のカラー液晶画面が材料や調理の手順を説明してくれる。ボタン一つで簡単に操作できる。

 高い圧力をかけて作る時短料理が得意だ。本体には150種類のレシピが内蔵されており、このうち136種類は15分以内の圧力調理による時短レシピで、帰宅後に短時間で料理をこなしたい時などに助けになる。最大6人分を作れる大容量で、家族が多い、作り置きしたい、といった場合に便利だ。

 象印マホービンの「自動圧力IHなべ『煮込み自慢』」は、昨年9月に新機種が発売された。本体にレシピを表示する機能はないが、メニューの番号を選ぶだけで自動調理ができるほか、できあがる時間を予約できるなどの機能を新たに搭載した。

 圧力調理では、一定の圧力をかけて調理するだけでなく、加圧と減圧を繰り返して煮汁を対流させて、味をむらなく染み込ませる「可変圧力」も利用できるなど、食材やメニューに合わせて柔軟に使える。

一人暮らしにも

 1~2人の少人数家庭には、新興家電メーカー・シロカの「電気圧力鍋 SP―D131」がおすすめだ。内蔵メニューは8種類と少なめだが、レシピブックが付いている。圧力調理のほか水を使わない無水調理や炊飯などにも使える。

 各社の商品が、5・5合炊きの炊飯器か、それより一回り大きいのに対し、シロカの電気圧力鍋は幅約22センチ、奥行き約24センチ、高さ約25センチとコンパクトなため、手狭なキッチンにも置きやすい。

 これらの自動調理鍋は加熱時間などを自分で指定するマニュアル調理もできる。「内蔵レシピに頼らず、自己流で調理できます。時短だけでなく料理の幅も広がり、便利です」(ティファールの広報担当者)という。