ノンアルビール、カフェラテも…飲料どんどん透明に

News & Colum・・・

写真はイメージ

 水のように見える無色透明な飲料が売れている。健康によさそうというイメージが消費者に受け入れられているほか、職場などで周囲の視線を気にせず飲めることもブームの背景にある。

「健康的」見た目で人気

 富士経済によると、ミネラルウォーターや飲料水に香料やエキス、果汁などで香りを加えた「フレーバーウォーター」の2017年の販売量(見込み)は、約44万8000キロ・リットルで、市場調査を始めた11年(約14万1000キロ・リットル)から3倍以上に増えた。18年も着実な伸びが見込まれる。「ミネラルウォーターのように透明で『健康によさそう』という見た目が需要をつかんできた」(富士経済)という。

 メーカー各社には「職場でも気兼ねなく飲める」との声も相次いで寄せられている。

 飲料メーカー各社はこうした需要を取り込もうと、次々とユニークな新商品を売り出している。色のついていないコーラやカフェラテ、ノンアルコールビールなど幅が広がっている。

新商品続々

  サントリービールは6月、透明なノンアルコールビール「オールフリー オールタイム」を発売した。ビールらしい香りと苦みを生かしながら、高いガス圧によるビールの爽快感を実現。麦芽の使用量を抑えて透明にするとともに容器にはペットボトルを使った。

 ドライバーだけでなく、職場でも気兼ねなく飲めるように工夫しており、発売後1週間で年間販売計画の約3割を出荷する好調な出足だという。

 コカ・コーラシステムが6月に発売した「コカ・コーラ クリア」はコカ・コーラブランドでは初の透明な飲料で、コーラ特有の「黒」のもとになるカラメルを使わない代わりにレモン果汁などを加えている。カロリーゼロと爽快感のある味わいの両立を実現したという。

 7月18、19日には、東京・渋谷で氷でできた自動販売機で「クリア」をPRするイベントを開いて販売をてこ入れした。

「糖分控えたい」

 糖分を多く含む飲み物を控える消費者も増えている。甘さを連想させる「色」をなくすことも需要の拡大につながっている。

 アサヒ飲料が5月に発売した「アサヒ クリアラテ from おいしい水」は原料の色を薄めて、のどの通りも良くする独自製法「クリアラテ製法」による透明なカフェラテだ。天然水にコーヒー豆から抽出したエキスなどを配合している。カフェインと脂肪分はゼロで「就寝前などにも気兼ねなく飲むことができる」(広報担当者)と健康志向もアピールしている。8月には、第2弾の商品展開も予定している。「透明な飲料を投入するトレンドは続く」(同)とみられ、当面はペットボトル飲料の主戦場となりそうだ。