こんなに違う!世界の下着事情 透けて見えるのはダメ?平気?

サンドラがみる女の生き方

写真はイメージです

 日本や海外で街を散策しながらショッピングをしていると、国によるファッションの違いはもちろん、「下着」の違いについて驚かされることがたびたびです。下着に関しても実は、国や文化圏によってかなりの違いがあります。今回はそんな女子の『下着事情』にスポットをあててみたいと思います。

ブラジャーに対する『感覚』の違い

 日本では、世界の様々なブランドの、様々なブラジャーが売られていますが、そんな中でもヨーロッパとの違いを感じるのは、日本のお店では「ベージュ」や「うすだいだい」のブラジャーをよく見かけること。それらのブラジャーはだいたい表面がなめらかで、レースや刺繍ししゅうなどは入っていません。 

 ドイツを含むヨーロッパでは、どちらかというとカラフルなものやセクシーなデザインのブラジャーをよく見かけます。日本でよく見かける色のブラジャーというのは逆にあまり見かけないのです。

 そのため、日本へ来てしばらくは「日本はベージュやうすだいだいが多いな。なぜだろう」と不思議に思っていたのですが、そのうち分かったのは、日本ではいわゆる「アウターに響かない」ブラジャーが好まれるということ。確かにこれらの色だと、服越しに色が透けることもありませんし、素材に関しても表面がなめらかであれば、たとえ薄手の服を着たとしても、下着の存在を「感じさせない」ですよね。

 ドイツを含むヨーロッパでは、ブラジャーの存在を「外に感じさせない」ことはあまり重要視されていません。どちらかというと「ブラジャーそのもの」を楽しむ感覚です。オフィスであっても、ブラジャーのカラフルなストラップが見えている女性もよく見かけますし、服越しにブラジャーの色や模様が多少透けている場合もあります。それでも皆、あまり気にせずに、各自が好きなブラジャーを楽しんでいる印象です。

ドイツのブラジャーにはパッドがない!?

 ドイツの下着売り場で目につくのは、パッドがついていないブラジャーが多いということ。これはよく「胸のサイズ」と関係していると勘違いされがちなのですが、実はそれほど関係がありません。ドイツのお店でパッド入りのブラジャーがあまり置かれていないのは、実は「ブラジャー越しに乳首が透けて見えても、皆があまり気にしていないこと」と関係しています。そのため、ブラジャーの胸を覆う部分は、木綿の比較的薄い生地だったりすることも多いのです。

 ちなみに薄い生地だと洗濯がしやすく、何よりも干した後の乾きも早いので便利だったりします。ブラジャーを頻繁に洗いたいという人も多いので、ドイツでスポーツブラを含むパッド無しのブラジャーが人気なのは、そういった「洗濯事情」も関係しているというわけです。

 日本だと、ブラウスやTシャツ越しに乳首が透けて見えることがマナー違反だと見なされている節もあり、何かと話題にもなったりしますが、ドイツを含むヨーロッパでは本人も周りも気にする人はあまりいません。日本でいう「胸ポチ」の感覚は、ドイツを含むヨーロッパにはないのでした。

 ドイツに関しては、胸やブラジャーの存在が必ずしも「隠すべき存在」ではないのは、そもそもドイツの民族衣装Dirndlが胸を強調しているデザインであるから、ということも関係しています。

ドイツの民族衣装

ヨーロッパにTバックが多い理由

 ブラジャーに関しては冒頭の通り、その存在を強調することはヨーロッパでは普通のことなのですが、意外にも「ショーツ」に関しては「外に線が響いていないか」を気にする女性が多いのでした。

 これは、近年のヨーロッパでは、スカートよりもパンツ(ズボンのこと)スタイルの女性が多いこととも関係しています。そして、体の線がハッキリ出るデザインのパンツが多いこともあり、Tバックが人気です。

 パンツをはいた時のお尻のラインや、下着のラインを見せないことには比較的神経質なのに、こと胸やブラジャーに関しては「おおらか」なのが、日本人の感覚からするとちょっと面白いかもしれません。

ブラジャーとショーツは上下そろえる?

 さて、「毎日、ブラジャーとショーツをどこまで『そろえて』身に着けるべきか」と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。

 お店に行くと、ブラジャーとショーツが「セット」で売られているのをよく見かけます。でも実際には、ブラジャーよりもショーツの方が枚数が必要なこともあり、毎日、柄や素材が同じ「ブラジャー&ショーツのセット」を身に着けるのはなかなか難しいことも。

 欧米人女性にこの辺りのことを聞いてみたところ、デートなどの特別な日は別として、普段の生活においては、ブラジャーとショーツの上下に関しては、素材が同じで、色合いも合えば、必ずしもセットではなくても気にしない、とのこと。例えば、ブラジャーが「金と黒の豹柄ひょうがら」だったら、ショーツは同じ素材の「黒」であればオッケーというふうに「おおまか」に色が合っていればよいとのことでした。ちなみに、私自身は悩むのが面倒なので、ブラジャーもショーツも全部黒色です。はい、どうでもいい情報でした。すみません。

サンドラ・ヘフェリン
サンドラ・ヘフェリン
コラムニスト。

 ドイツ・ミュンヘン出身。日本在住20年。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「多文化共生」をテーマに執筆活動中。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ」(ヒラマツオ共著/メディアファクトリー)、「爆笑! クールジャパン」(片桐了共著/アスコム)、「満員電車は観光地!?」「男の価値は年収より「お尻」!?ドイツ人のびっくり恋愛事情」(ともに流水りんこ共著/KKベストセラーズ)など。
 「ハーフを考えよう!」http://half-sandra.com/