炭酸水「強め」でスカッと

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 暑い日や気分転換をしたい時に飲めばスカッとした気分になれる炭酸水。飲料メーカーも香りをつけたり、炭酸を強めにしたりと工夫を凝らしている。飲むだけでなく料理やお肌の手入れなど使い方も様々だ。上手に生活に取り入れたい。

市場5年で2.4倍

 炭酸飲料は、サイダーやコーラなどの甘みのあるタイプが主流だったが、健康志向の高まりも追い風になり、無糖のタイプが注目されている。富士経済によると、2017年の無糖炭酸飲料の市場規模は、前年比20・3%増の433億円で、5年前の2・4倍に増えた。20年には577億円に伸びる見通しだ。

 無糖の炭酸水はウイスキーなどの割り材として使われることが多かった。アサヒ飲料が11年に「ウィルキンソン」ブランドから炭酸水としては初のペットボトル入り商品を発売したことで、そのまま飲む商品として市場が拡大。ぐるなび総研が、グルメ情報サイト「ぐるなび」のデータなどをもとに「世相を反映する食」として選ぶ「今年の一皿」でも17年の準大賞に「強炭酸ドリンク」が選ばれた。

アルコールの代役

 今年に入って飲料各社は強めの炭酸や香りのついた新商品を相次いで発売している。サントリー食品インターナショナルは4月に「サントリー 南アルプススパークリング」を発売。従来品より強めの炭酸の効果で爽快な刺激が楽しめる。発売以降の売り上げは、従来品の前年同期に比べて2倍以上で推移している。

 コカ・コーラ ボトラーズジャパンも3月下旬に「カナダドライ」ブランドから強炭酸水「ザ・タンサン・ストロング」を投入。そのまま飲むだけでなく「フルーツやミントなどと組み合わせてノンアルコールのカクテルにも合う」(広報担当者)と新たな需要を取り込んでいる。

 アサヒ飲料の「ウィルキンソン タンサン ドライ」は、きりっとした香りが特徴で、20代を中心に男性に好評だという。アルコールを控えたい夕食時に炭酸水を飲む習慣にもマッチしている。

肌の手入れ 料理にも活躍

店頭には強めの炭酸水や香りをつけた炭酸水が並ぶ(東京都千代田区のライフ神田和泉町店で)

 飲むだけでなく、美容や料理にも試したい。炭酸水の効能と利用方法に詳しい国際医療福祉大の前田真治教授(リハビリテーション学)によると、炭酸水には血行を促進し、皮脂を除去する働きがあるという。

 例えば、洗顔後に炭酸水を含ませたコットンを顔にのせ、5分ほど待つと、毛穴の汚れや皮脂を吸着して取り除いてくれるという。最近では炭酸入りのお湯や水で洗髪する美容室も増えている。ただ、炭酸水に保湿効果はないため「保湿剤をつけることをおすすめします」(前田教授)という。

 また、料理でも肉を炭酸水で煮ると、やわらかく仕上がるため、豚の角煮などにも向く。無糖の炭酸水なら、余分な味も付かないので自分好みの味付けも楽しめそうだ。炭酸水でコメを炊くとふっくらと仕上がるなど応用範囲は広い。

 大量に使うなら自宅で作る炭酸水メーカーも便利だ。炭酸の強度を調節できるタイプのほかジュースやアルコール飲料にも使えるタイプもあり、家電量販店や通信販売で購入できる。