キリッとしないとダメ? 管理職「らしく」見せるメイクと服

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 管理職に就いたばかりの30~40代の女性向けに、メイクやファッションを助言、提案する動きが増えています。年齢による顔の印象や体形の変化をカバーしつつ、責任感を表現したり信頼を得やすくしたりするそう。装いが立場にそぐわないと悩む女性から、注目を集めています。

イメージ一新したい女性に「品格メイク」

資生堂のセミナーではメイクの実演が行われ、鎌田さんは「自分をどう見せたいかを考えてメイクをして」と話した(東京都内で)

 「眉は知性を表す。パウダーとペンシルで自然な太さに仕上げて」「年齢を重ねると唇の輪郭がぼやけるので、リップライナーは使った方がいい」。東京都内で3月、30代後半~40代の役職がある女性会社員15人を招いてセミナーが開かれ、資生堂のトップヘアメイクアップアーティスト、鎌田由美子さんが助言しました。

 同社は、昇進や異動を機にイメージを一新したい女性向けに、「品格メイク」というメイク法を提案しています。健康的な明るい肌や、口角の引き締まった清潔感のある唇などがポイントで、同社のサイトやフェイスブックなどで紹介。3月のセミナーでは、参加者が実際にメイクを試しました。課長職の女性(38)は「20代の頃のメイク法を変えられないのが悩みだった。ポイントが分かったので、役職や年齢相応の落ち着いた雰囲気を出してみたい」と話していました。

麻のような風合いのジャケット(右)や、和紙を使ったもの(左)のほか、きりっとした印象のシャツも(東京都中央区の日本橋高島屋で)

会議や出張で何を着る?

 高島屋は4月下旬から、30~40代の女性向けスーツ売り場「スーツクローゼット」で、クールビズ商品としてジャケットを豊富に扱っています。管理職になると、重要な会議や商談に立ち会ったり、出張に行ったりする機会が増えることを想定しています。

 ポリエステル100%のジャケット(税込み2万520円)は麻のような風合いで、襟とわきにパッドが付き、快適に過ごせます。和紙の繊維を使ったジャケット(同2万4840円)は軽くて通気性がいい。折り畳んで付属のポーチに入れ、持ち運べるテーラードジャケット(同2万520円)は、細かい凹凸のあるシアサッカー素材で肌当たりが良い商品です。いずれも流行を取り入れつつ、きちんとした印象を演出できるといいます。

 下着選びも外見を左右することから、ワコール(京都)は、「“ビジネス好印象”をつくるインナーウェアの使い方」と題したパンフレットを作成。背中やわきの後ろ辺りが丸みを帯びるなど、体形が変化し始める世代ならではの悩みに応えています。

 ジャケットやパンツ、タイトスカートなどを着用した時の理想のシルエットや見え方を提案。ロング丈のガードルでおなか周りを押さえながら、ヒップアップを図ったり、ベルト部分の幅が広いブラジャーですっきりした背中のシルエットを演出したりと、具体的なアドバイスを載せています。広報担当者は「同じスーツでも下着によってスタイルが美しく見える」と話します。同社ホームページでダウンロードできます。

「過度な露出避けて」

 パーソナルスタイリストのみなみ佳菜さんは、管理職に就いた女性に、「相手に礼を尽くす装い」を心掛けるよう、アドバイスしています。

 オフィスのカジュアル化は進んでいるが、会議や商談の場ではジャケットは必須。「ノースリーブなど過度に肌を露出することは避けましょう」

 夏に向けては、薄手のジャケットが重宝しそう。テーラードタイプでもノーカラーでも可。色は顔映りの良いライトベージュやライトグレー、職場によっては白もいい。ここぞという時は、誠意を表す紺がお薦め。酷暑の時は、小物を活用。白いブラウスにパールのロングネックレスとスカーフを合わせるときちんとした印象になるそうです。

 「きりっとした印象を目指して服装を決めがちだが、自分の特徴を見極め、目指すマネジメントのあり方を服装で表現するつもりで、装いを決めてほしい」とみなみさんは話しています。(読売新聞生活部 野倉早奈恵、矢子奈穂)