学校のバザー、PTA役員の先行買い取りはアリ?

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 多くの学校や幼稚園・保育園で、PTAの活動費確保や保護者の親睦などを目的に、バザーが盛んに行われています。PTA役員の保護者が中心となって物品販売を担当するケースが多いようですが、来場者に販売するための物品を役員が先行買いしていたケースが掲示板サイト「発言小町」で紹介され、議論になっています。

売り場に並ばなかった商品

 掲示板に投稿した「晴れのち雨」さんの友人の子どもが通う幼稚園では毎年、保護者から無償で物品を提供してもらい、バザーを開催しているそうです。例年、手作りのきんちゃく袋やマスクなどが人気を集め、飛ぶように売れるといいます。今年もたくさんの手作りの品が集まって、バザーは盛況に行われるはずでした。

 ところがバザー当日、売り場には、提供してもらった手作り品は少ししか並んでいませんでした。不審に思ってPTA役員の一人を問い詰めると、前日、バザーの準備に関わった十数人の役員が、自分の欲しい商品を先行買いしていたことが分かったそうです。なかには、5000円近くもの商品を購入していた人もいたそう。「多くの保護者の好意で提供してもらった商品を先行買い取りする感覚が理解できない」と「晴れのち雨」さんは憤っています。

先行買い取りは役員の“報酬”

 「発言小町」に寄せられた反響を見ると、バザーでこうした先行買いが行われるケースは珍しくないようです。「今回は匿名で」さんは以前、役員だった時に「当日は買う時間がないから」と、先行買いをしたそうです。「役員をしている人は自分の時間を提供してバザーをしているのです。美味しい部分を全部、人に与えてもらい、何一つ手伝いもしない人に『先行買い、全廃止して下さい』と言われたら、ちょっと腑に落ちない」とつづっています。「ある程度の役得はありだと思います。それが報酬と考えて良い」という見解を示した「PTA副会長」さんの学校では、「先行買い取りは3点まで」と決められていたそうです。

提供した保護者は・・

 先行買いの「自粛」を打ち出したPTAもありました。「タイムカード」さんの子どもの学校では、前日の先行買いが暗黙の了解になっていましたが、「良い商品を役員が前日に買ってしまうのはおかしい」という意見が出て、先行買いはしないことになったそうです。「前日に役員が購入しても売り上げは一緒ですが、提供した保護者は気持ちのいいものではないと思います」と「タイムカード」さんは指摘します。

解決策は?

 善意で提供してもらった商品を、一部の人が役得で先行買いをするのを「ずるい」と思う人もいるかもしれません。しかし、ある程度の“うまみ”がないと、負担の大きい役員を引き受けてくれる保護者がいなくなるというのも事実なのかもしれません。「匿名」さんは「商品を無償提供してくれた保護者に情報を開示して、その保護者が『(役員が先行買いしても)別にかまわない』と言うなら、そのままでよいのでは?」との意見を寄せてくれました。

 役員の先行買いについて、公立小中学校のPTAが加入している日本PTA全国協議会は「PTAは大人の学びの場でもある。会長を交えてしっかり話し合いの場を持つことが大切」とコメントしています。学校や地域によっても事情は異なりますが、バザーに出品されるお古の制服や手の込んだ品などを楽しみにしている人もいます。役員の買い取りを「暗黙の了解」とブラックボックスにするのではなく、みんなが楽しめる仕組み作りができるといいのではないでしょうか。(読売新聞メディア局・山口千尋)

◆紹介した掲示板はこちら
PTAが主催するバザーの商品は誰の所有物?

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