マッチングアプリ・婚活での結婚、周囲に言いますか?

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 偶然、本屋で同じ本を手に取ったり、困っているところを助けてもらったり……。誰もが夢見る「運命の出会い」ですが、現実はそんなに甘くないと、やがては気づくもの。出会いを提供するマッチングアプリなどの婚活サービスに興味を持っている人も多いのではないでしょうか。最新の出会いのトレンドを取材しました。

6割の男女が「自然な出会い」望む

 「リクルートブライダル総研」(本社・東京)が、結婚経験のない全国の20~49歳の男女4200人に調査した「恋愛・結婚調査2017」によると、最も理想的な出会い方として、「職縁(職場や仕事の取引先などの職場関係)」と答えた人は33.1%、「学校・サークル」と答えた人は30.0%で、計63.1%の人が、自身の置かれた環境下で恋人と出会う「自然な出会い」を望んでいることがわかりました。

「婚活サービスで結婚」は11%

 一方で、マッチングアプリや婚活サービスは、近年、利用者が増えてきています。同総研の「婚活実態調査2017」によると、婚活サービスを利用して結婚に至った人の割合は、2000年の1.4%から、16年には11.3%まで増加していました。

交際開始から結婚までは19・8か月

 婚活サービスを利用した結婚には、どんな特徴があるのでしょうか。同総研の「出会い方の違いによる影響性調査2017」によると、交際開始から結婚までの平均交際期間は、婚活サービスを利用して結婚したカップルが19.8か月と、「職縁」の36.1か月、「学校・サークル」の48.6か月に比べて、交際期間が大幅に短いのが特徴です。「交際前から結婚意志の有無を知っていた」という質問に対しても、「職縁」の31.9%、「学校・サークル」の28.1%に対して、「婚活サービス」が47.1%に上り、初めから結婚を意識して交際が進む傾向が強いことがわかります。

親や親戚に言った人は約3割

 その一方で、「出会ったきっかけを親や友人に堂々と言えた」のは、「学校・サークル」が75.0%、「職縁」が66.0%にも達するのに比べて、「婚活サービス」は27.5%にとどまっています。親や親戚など年配者には婚活サービスにあまりなじみがないため、出会ったきっかけを話しづらいことが考えられます。

和を乱す仲間内恋愛より婚活サービス

 また、同総研の「恋愛観調査2017」を見ると、「コミュニティー内(会社・サークル・仲良しグループ等)の中での恋愛は何となく気が引ける」と考える人は、20代は34.1%、30代は28.3%、40代は25.2%。「好きな異性がいても、振られるリスクを思うと告白したいとは思わない(仲のいい友人のままでも良い)」は、20代が37.6%、30代が31.1%、40代が28.1%で、若い世代ほど自分のコミュニティー内での恋愛を避ける傾向があるようです。

 リクルートマーケティングパートナーズ(本社・東京)でマッチングサービスを手がけ、婚活アドバイザーとしても活躍する桜井まり恵さんは「最近は『恋愛をすることで、コミュニティーの和を崩したくない』という若い人が多い。マッチングアプリや婚活サービスは、相手探しが楽で、人間関係も面倒くさくないという点で好印象があるようです」と話していました。

 また婚活サービスについても、「以前は『婚活サービスで出会った』ことにネガティブな印象を持つ人が多かったけれど、最近は周囲に婚活サービスで出会ったことを話す人が増えています。『ゼクシィ縁結びで出会った』と結婚式で紹介したユーザーもいました」(桜井さん)。

「負のイメージ」払拭のため業界ガイドライン

 ただ、全く知らない人とやりとりをするのは、どこか不安な一面があるのも事実。

「リクルートゼクシィなび」の貝瀬雄一社長

 「リクルートゼクシィなび」社長の貝瀬雄一さんは「婚活サービスやマッチングサービスが、従来の出会い系サイトと一緒に捉えられるなど、負のイメージがあるかもしれません」とした上で、「婚活サービスを提供する企業が加盟する『一般社団法人結婚・婚活応援プロジェクト』は業界の健全化を図るため、個人確認の徹底や、利用者への注意喚起など、サービス運用に関するガイドラインを定めて、安心・安全に取り組んでいます」と話していました。このガイドラインを使っている企業の一覧は、同プロジェクトのサイトで見られます。

 運命の出会いを待つか、現実的な出会いを自分で探しに行くのか。あなたはどうしますか?

(メディア局編集部・山口千尋)

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