立ち会い出産を望む妻 夫の本音は?

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 出産の際、夫が分娩ぶんべん室まで立ち会うケースが増えています。陣痛で苦しむ妻の腰をさすったり、励ましたりしながら、我が子の誕生の瞬間を夫婦一緒に迎えることは人生最大の感動と言っても過言ではないでしょう。

 その一方で、夫の側からは「血を見るのが苦手」「妻から言われて仕方なく」という声もちらほら。立ち会い出産に臨む夫の本音を探りました。 

7割超が立ち会い出産を経験

 妊娠・出産・子育て分野の情報サービスを行う「ベビーカレンダー」(東京都港区)は今年2月、産院・クリニックで出産経験のある女性を対象に実施した、立ち会い出産に関する意識調査の結果を発表しました(回答者数・2176人)。

 それによると、夫が出産に立ち会った人の割合は74%に上っています。ウェブサイト「こそだて」の2003年の調査では、立ち会い出産をした人の割合は31%。単純比較はできないものの、15年間で2倍以上に伸びていることがわかります。

 夫が出産に立ち会うことを決めた理由について尋ねると、「ママ(妻)が立ち会うように誘導」が34%で最も多く、「赤ちゃんに早く会いたかった」が26%、「休みがとれたから」が15%で続きました。

夫の本音は‥‥?

 立ち会い出産に臨んだ夫の「本音」はどんなものだったのでしょうか。フリーペーパー「ゼクシィBaby 妊婦のための本」の編集部が、出産に立ち会ったことのある男性へのアンケート調査を行ったところ、35人から回答がありました。それを見ると、「妻に言われたので、正直嫌だけど立ち会ってみようと、何か月もかけて決めた」「妻や義理の両親からのプレッシャーに負けた」などと、後ろ向きともとれる回答が多く見られました。

立ち会ってほしくない女性も

 妻側が希望している印象の強い立ち会い出産ですが、同誌1月号の「夫、立ち会い出産を語る」と題する企画で、出産経験のある女性にアンケート調査をしたところ、「自分がどうなるか予測不能」「女性として見られなくなりそう」「恥ずかしい」「夫が血に弱いから」といった理由で、夫には立ち会ってほしくなかったと答えた女性も少なからず見受けられました

「妻」に「母親」の魅力がプラス

 一方、立ち会い出産を経験した男性たちは、同企画の座談会で、「(妻は)痛みで目玉とか飛び出ちゃいそうな形相になっていたけど、引くなんて全然なかった」「今まで好きだった『妻』に『母親』という魅力がプラスされた」などと肯定的に語り、「立ち会いが理由で妻を女性として見られなくなったということはないし、夜の生活が減ったり、できなくなったりしたというのは聞かない」という意見でまとまりました。

「一緒に頑張った」気持ちを共有

 「立ち会いをする前は、『妻に説得された』という夫が多い印象ですが、立ち会いを終えてみると、我が子が生まれる瞬間に感動するのはもちろん、妻を尊敬する気持ちが生まれ、父親として頑張ろうという気持ちになるようだ」と分析するのは、同誌の尾花晶編集長。「立ち会い出産によって家族の一体感が高まり、『一緒に頑張った』という気持ちを共有することで、これからの変化に一緒に対応していける強さを養えるのではないか」と話しています。

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