ワーママ悩ます子どもの「3月生まれ」問題

独身から考えるワーママ準備

写真はイメージです

 保育園に子どもを入れるための活動を指す「保活」という言葉が一般化してきました。そんな中、よく耳にするのが「3月生まれの子どもは不利」という情報です。本当に3月生まれは不利なのでしょうか。元地方紙記者で現在フリーランスの記者として活躍する宮本さおりさんが、自治体やワーママに取材しました。

応募時期にまだお腹の中

 通常、ワーママが第1希望として狙うのは認可保育園です。大体、どこの自治体でも秋頃に翌年春の入園についての案内書の配布が始まり、1次募集は12月頃に締め切られます。妊婦の状態でも応募を認めているところもありますが、子どもが3月生まれになる場合、一つの難題が存在します。それが、月齢の問題です。

入所可能な最少年齢に届かない

 保育園は、子どもが生まれたらすぐに利用できるわけではなく、年齢基準があります。東京都目黒区を例にとると、保育園に預けられる最小年齢は生後57日。出産予定者も申し込みが可能ですが、今年4月入園の保育園の応募条件を見てみると、「分娩ぶんべん予定日が平成29年11月25日以降、平成30年2月3日までのお子さま」と書かれており、3月生まれだと1次募集に応募することができません

 3月生まれの子どもが応募できるのは早くても5月から。ところが、待機児童の多いエリアでは、0歳児クラスが4月の入園で埋まってしまい、年度途中から入れない場合がほとんどなのです。

出産時期を調整?

 そのため、3月生まれの子どもの場合、早く仕事に復帰するには、ベビーシッターなどを使うか、入園を1年待って1歳児クラスに入れるかを判断しなければならなくなります。1歳になって保育園に入園を申し込んでも、0歳児クラスがある保育園の場合、ほとんどそのまま1歳児クラスに持ち上がってしまうため、競争率も高くなります。こうしたことから、ワーママの間では、0歳児クラスに子どもを入れるため、出産時期を調整することを考える人もいます。

自分なりのワーママライフを描いて

 保育園に入りにくいことを考えると、早く復帰してバリバリ働きたい人には3月生まれの子どもは不利かもしれません。しかし、ワーママたちの話を聞いていると、せっかく育児休業が取れるのだから、子どもと過ごす時間を長く取りたいという考えを持つ人も少なくありません。

 昨年10月の改正育児・介護休業法の施行により、これまで原則最長1年だった育休(保育園に入れない場合は6か月の延長が可能)が、子どもが1歳6か月の時点でも保育所に入れないなどの理由がある場合、2歳まで再延長できるようになりました。また、小規模保育所や企業内保育所なども増えています。保育園によっては、1歳児クラスからの園もあるので、0歳児が持ち上がって、1歳児クラスの枠を埋めてしまうということがないので、1歳児も預けやすくなっています。

 産後の過ごし方によっては、3月生まれが不利になるとは限りません。しっかりと自分の立ち方を見極めて、悔いのないワーママライフにしていきましょう。

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Profile プロフィル

宮本さおり(みやもと・さおり)
フリーライター

 元地方紙記者。結婚により退社、主婦歴15年。5年間の専業主婦生活を経てフリーランスのライター・記者に。夫の転勤帯同で地方、海外を含めて6回の転居を経験、その間、2人の子どもを授かり、「子育ても仕事もダブルに楽しむ」をモットーに地道に執筆活動を続けている。バリキャリでもゆるキャリでもない「ナチュラルキャリア」の拡散を願い、自らも実践にチャレンジ中。