独身から考える!子育てしやすい街はどこ?

ワーママ準備・住まい編(1)

 保育園に入れない「待機児童」や教育関連のニュースを見ると、将来の結婚、出産を見据えた時に、どの街に住んだらいいのか考えてしまいます。そんな思いを抱く女性のために、ママ歴14年、夫の転勤による転居6回の経験を持つフリーライター・宮本さおりさんが「独身のうちからできる、子育てを見据えた住まい選び」を紹介します。

独身と所帯持ちで価値観は変わる

 独身時代と子どもを持ってからでは、そもそも優先順位が変わります。例えば、独身時代ならば、住居へのこだわりとして「会社への通勤が便利」「遊びに出かける場所がほどほどに近い」といったことが思い浮かぶでしょう。しかし、「遊び」の定義自体が独身と子持ちでは変わってくるのです。子持ちの場合の「遊び」には、子どもを遊ばせることができる環境が加わります。子育て中のお出かけ時間はもっぱら昼間。昼間の街の様子も知っておく必要があるのです。

「平日昼の公園をチェック」

 思いもよらぬ“落とし穴”となり得るのが公園です。独身時代、仕事の行き帰りに通過するだけの存在だった公園は、子持ちにとっては頻繁に通う「居場所」となります。昼と夜、違う顔を持つ街があるように、公園も場所によっては昼夜でまったく雰囲気が違うことがあるのです。

 子育てを見据えて住居を選ぶときには、近隣の公園の平日昼間の様子を見ておくことをおすすめします。例えば、公園近くにオフィスビルがあって、そこで働く人たちがたばこを吸うために公園に集まってくるとしたら、子どもにとって決して好ましい状況とは言えません。

「公園ジプシー」になってしまう親子も

 首都圏などで保育需要を満たすために設けられた小規模の保育所や、東京都の「認証保育所」のように、自治体が独自基準を設けて運営費を補助する施設の中には、園庭をもたないところも目立ちます。こうした保育所では、子どもたちに外遊びをさせるために近隣の公園を使うことが多いのです。保育所によって使う公園が決められているわけではないため、2、3の保育所の子どもたちが一つの公園でかち合ってしまうことが珍しくありません。小さな公園の場合、こうなると、遊具を使うにも順番待ちになってしまいます。4、5歳の子どもが走り回ると、小さな赤ちゃんを遊ばせるには危ないこともあります。育休中のわずかな時間に子どもを遊びに連れて行っても、園児の多さとあまりの迫力に個人で公園を訪れている親子はそそくさと退散。居心地の良い公園を求めて「公園ジプシー」となってしまうこともあります。

 “満員御礼”の公園があるということは、裏を返せば、それだけたくさんの保育所が近隣にあるということです。また、こうした認証保育所に預ける予定がある場合は、公園を訪れると普段の保育の様子もある程度分かります。一度、昼間の公園を訪れてみるといいでしょう。

徒歩圏内で買い物をすませられる場所を

 育休中や職場復帰後のことを考えると、生活に関わる買い物が徒歩圏内ですむのは大きな魅力となるはずです。赤ちゃんは首だけでなく、腰も据わらなければ、自転車に乗せることはできません。移動手段は徒歩か公共交通機関、もしくは車となります。このうち、赤ちゃんを抱っこ、あるいはベビーカーに乗せて徒歩で移動するのがもっとも手軽な手段です。ネットスーパーなどの普及で、もはや店に行かなくても何でも手に入る世の中ですが、それでもちょっとした買い物が近所でできるのは心強いもの。適度な散歩は、気分転換にもなります。

 住みたい物件が見つかったら、物件の周りを歩いて、自分なりに暮らしのシミュレーションをしてみると、子育て期に突入した後も失敗は少ないでしょう。

宮本さおり(みやもと・さおり)
フリーライター

 元地方紙記者。結婚により退社、主婦歴15年。5年間の専業主婦生活を経てフリーランスのライター・記者に。夫の転勤帯同で地方、海外含めて6回の転居を経験、その間、2人の子どもを授かり「子育ても仕事もダブルに楽しむ」をモットーに地道に執筆活動を続けている。バリキャリでもゆるキャリでもない「ナチュラルキャリア」の拡散を願い、自らも実践にチャレンジ中。

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