妊娠望む女性のためのセミナー開催、製薬会社と料理教室がタッグ

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 ロート製薬(本社・大阪市)と、全国で料理教室を展開する「ABC Cooking Studio」(同・東京都千代田区)が、妊娠を望んでいる女性のカラダづくりを支援するセミナーを共同開催することになり、このほど東京都内で記者発表会を開きました。

料理と体について学ぶ

 セミナーのタイトルは「いつかママになるために、今から始めるカラダづくり」。5月23日の大阪を手始めに、東京、名古屋、仙台など全国7か所のABC のクッキングスタジオで開催されます。セミナーは「講座」と「料理」の2本立てで、前半は、生理周期や妊娠の仕組みといった基本的な知識について、医師やロート製薬の社員が話をします。後半は、調理のデモンストレーションが行われ、参加者は食事や栄養について学び、試食をします。

メニューの一例。タコライス

 参加費は1回2000円。定員は約40人。6月9日に東京で開催されるセミナーには、産婦人科医の宋美玄そんみひょんさんが登壇する予定です。

食べていない現代女性

 セミナー開催の背景には、若い女性の食生活への懸念があります。

 女性が1日に必要とするエネルギー量は、年齢や体格、運動量などによって個人差はありますが、2000キロ・カロリー程度とされています。しかし、厚生労働省の2016年の調査によると、実際に摂取したエネルギー量は、20~29歳の女性が1631キロ・カロリー、30~39歳の女性が1694キロ・カロリーにとどまっているのが現状です。

 また、やせ形の女性も増えており、体格指数(BMI)が18.5以下でやせている人の割合は、06年の9.1%から16年には11.6%に増加しています。こうした状況をふまえて、女性の美容や健康を支える商品の開発に取り組んできたロート製薬と、女性に必要な栄養素を取る料理を紹介してきたABCがタッグを組み、セミナーを開催することになりました。

妊娠前から栄養を

 ABC Cooking Studioヘルスケア事業部の木下富枝さんによると、同社が提案するレシピには、女性に不足しがちな鉄分、葉酸、亜鉛、カルシウムが多く含まれているそう。木下さんは「妊活を始めるなら、おなかの赤ちゃんの発達に大切な栄養素として、妊娠する前から、これらの栄養を取っておくことが大切です」と話していました。

大島さん「食と妊活は身近な関係」

左から、ロート製薬の山田邦雄会長、森三中の大島さん、ABC Cooking Studioの松谷正輝社長

 記者発表会には、ロート製薬の妊娠検査薬のCMにも登場していたお笑いグループ・森三中の大島美幸さんがゲストスピーカーとして登壇。大島さんは妊活のため芸能活動を一時休止し、2015年に長男・笑福(えふ)くんを出産しました。かつては夜中に焼き肉を食べるなど、不規則な食生活をしていたそうですが、妊活を始めてからは、バランスの取れた食事を3食きちんと取るようになったそうです。

 「食と妊活は身近な関係」と大島さん。本やインターネットなどで栄養バランスの良いレシピを調べたそうですが、「膨大な量の情報があふれているので、医師から正しい知識として教えてもらえたら受け入れやすい」と、自身の妊活体験をもとに提案していました。

 ロート製薬の山田邦雄会長は「女性の社会進出は当たり前の時代。その一方で、子供に恵まれないという問題も起きている。健康なカラダづくりの知識を若い女性に知ってもらえたら」と話し、ABC Cooking Studioの松谷正輝社長も「ロート製薬と組んで、女性の活躍をサポートしたい」と意気込みを語っていました。

 仕事やプライベートが忙しいと、ついおろそかになりがちな毎日の食事。食生活を見直してみると、将来の妊娠・出産に役立つかもしれません。