妊産婦「知りたい情報」、産科医「知るべき情報」大きな差

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 妊産婦が知っておくべき妊娠・出産情報について、産科医と当事者の妊産婦の間に食い違いがあることが、リクルートマーケティングパートナーズが日本産科婦人科学会の協力のもとで実施したアンケート調査で明らかになりました。情報が氾濫する中で、産科医が知っておいてほしいと思う正しい情報が意外と妊産婦に届いていないようです。

産科医の約9割「信ぴょう性の低い情報多い」

 アンケート調査は昨年12月、産科医128人と、妊産婦600人(うち産後半年以内が300人)を対象に行われました。

 それによると、妊産婦が情報収集のために、最もよく利用しているのは「インターネット」(63.2%)。「産科医師や助産師」(11.2%)や「周囲の友人」(11.0%)、「育児雑誌や書籍」(7.8%)、「家族」(6.5%)を大きく上回り、妊産婦が情報収集をネットに頼っている現状が明らかになりました。

 産科医に妊産婦の情報収集にまつわる課題を尋ねたところ、「信ぴょう性の低い情報が多い」が最も多く、86.8%に上りました。これに対し、「信ぴょう性の低い情報が多い」を課題に挙げた妊産婦は33.3%にとどまっています。「ゼクシィBaby」の編集長を務める尾花晶さんによると、「胎児の性別によって、妊婦のお腹の出方が違う」など、根拠のない情報を信じている人も少なくないそうです。

 妊産婦が挙げた課題で最も多かったのは「情報過多」(53.9%)で、産科医も47.4%が挙げています。妊産婦も産科医も情報の氾濫に戸惑っている実態がうかがえます。

 また、産科医と妊産婦にそれぞれ「妊婦が習得すべき正しい知識」を尋ねたところ、産科医の61.7%が「風疹」に関する知識を挙げました。しかし、これを挙げた妊産婦は34.0%に過ぎませんでした。「妊娠中の海外旅行」に関する知識も、産科医の56.3%が「習得すべき」としたのに対し、「知りたい」とした妊産婦は17.5%にとどまるなど、妊産婦が知るべき情報について、産科医と妊産婦の認識に大きな開きがあることが明らかになりました。日本産婦人科学会の医師によると、「お年寄りや子供と同じく、妊婦もインフルエンザワクチンを最優先で打つべきなのに、『妊婦は打ってはいけない』と誤解していた人もいた」そうです。

産科医と妊産婦のアンケート調査結果が発表されました(東京・渋谷で)

 アンケート結果について、尾花さんは、「医師は母体に関する知識を必要と考えているが、妊産婦が知りたいのは、出産準備や子育て制度など、子どもに関するものが中心。そこに不安を感じている妊婦が多いことがわかりました」と話していました。

 日本産科婦人科学会とリクルートマーケティングパートナーズは、共同運営している妊婦向けアプリ「Baby+」を提供しています。出産予定日を登録すると、妊娠週数に応じて必要な情報が配信されるなど、妊産婦をサポートする機能を充実させるとしています。
Baby+のアプリはこちらから 

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