優雅な香りで空間を彩る、高級ルームフレグランスの癒やし

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ガラス瓶に入った色とりどりのルームフレグランス

 高級「ルームフレグランス」が人気だ。オイルなどが入ったディフューザー(芳香器)は見た目にも美しく、いわば香りのインテリア。日常を心地よく彩ってくれる。

 欧米のルームフレグランスブランドは5、6年前から日本での出店が相次ぎ、最近は香りの種類もディフューザーの形も豊富になっている。

 イタリアのブランド「ドットール・ヴラニエス」は、洗練された香りに定評がある。2000種類もの高品質なエッセンシャルオイル(精油)を原料に、調香師が繊細な感覚を頼りに生み出している。

美しい色合いのルームフレグランスが並ぶ「ドットール・ヴラニエス」の店内。華やかな香りで満たされている(東京都渋谷区で)=米田育広撮影

 同ブランドが直営する代官山店(東京)では、色とりどりのオイルが入ったガラス瓶が並ぶ。瓶に差し込まれたスティックから軽やかで華のある香りが漂う。

 店では、35種類もの香りを扱う。部屋の種類や広さのほか、「家族とくつろぎたい」「来客をもてなしたい」といった希望にも応える。

 商品の一つ「ロッソ ノービレ」(税抜き1万2000円~)は、ストロベリーなどの芳醇ほうじゅんな香りにスミレの香りを重ね、赤ワインを表現。「ワインで弾む会話」をイメージしたという。

赤ワインをイメージした「ロッソ ノービレ」は芳醇な香り

 月替わりの香りも提案する。1月はリンゴを原料とする蒸留酒をイメージした「カルバドス」(同1万円~)。リンゴやベルガモットの香りに、ペッパーやパセリのフレッシュな香りを加えた。このほか、アルコールランプのような「ランパルファム」と呼ばれるタイプもそろえている。同ブランドの相沢薫さんは「香りは思い出や感情と結び付く。時に人を癒やし、励ましてくれます」と話す。

「ランパルファム」は、炎を吹き消した後の煙とともに香りが広がる

 ザ・コンランショップ新宿本店(東京)では、欧州6ブランドの多種多様な品を扱う。

 フランスのブランド「マドエレン」のポプリは、ローズやハーブの香りをしみこませたアカシアの樹脂などが鉄製容器に入っている。税抜き1万4500円から。「ディプティック」のディフューザーは、砂時計のようなユニークな形。上下をひっくり返すと、オイルが1滴ずつ落ち、香る。同2万2000円。

様々なタイプのルームフレグランスがそろうザ・コンランショップ新宿本店

 フレグランスのコンサルティング会社を営む藤井裕子ひろこさんは「東日本大震災を機に精神的な豊かさや癒やしを求める人が増え、香りへの関心も高まった。ライフスタイルの大きな要素になりつつある」と話す。

砂時計のような形を取り入れたり鉄製容器を用いたりした個性的な商品も(東京都内で)

ホテル 優雅に演出

 高級ホテルでは、ルームフレグランスによって優雅な雰囲気を演出している。

 ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)では、「上質なくつろぎと癒やしのひととき」をコンセプトに、ホワイトティーの香りをロビーや客室で使用し、販売している。

 ザ・リッツ・カールトン東京(同港区)も、緑茶やレモンを用いたオリジナルの香りのディフューザーを昨年から販売している。宿泊客らから、「自宅でもホテルのようにくつろげる」などと好評だ。(生活部 谷本陽子)