「選ぶ楽しみ」を贈るギフトカタログ

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「テーマ別」充実、薄く軽く

 お歳暮やクリスマスなど、贈り物の機会が多い冬。悩んだ時には、欲しい物を選んでもらっては。最近は食品、お酒、体験といったテーマ別のカタログが増えており、相手の好みや生活スタイルに合わせて選ぶのも楽しい。

 カタログ型のギフトは1980年代後半から広まり、婚礼用の引き出物として定着した。分厚く重みのある冊子に、家電、食器、食品などの様々な商品が掲載され、相手の性別や年齢を問わずに対応できる「総合型」が主流だ。

 最近増えているテーマ別のカタログは、掲載商品のジャンルや点数を絞っているため、薄くて軽いものが多い。申し込みに必要な番号などを書いたチケットやカードのみを贈り、冊子の代わりにウェブサイトから商品を選んでもらうタイプも増えている。

忍者体験や家事代行など多彩に

 用途は広がっている。ギフト大手リンベル(東京)によると、同社のウェブサイトで引き出物や内祝い、仏事を除くカジュアルな「プレゼント」のためにカタログを購入した人は、2011年の4%から、16年は10%に増えた。同社では和牛のみを掲載したカタログが人気で、今年4~9月の売上高は、前年同期より約4割増えた。

 ギフト会社大和やまと(長野県)の「銘酒カタログ」は、企業の役員就任祝いのほか、父の日のプレゼントに使われることが多い。

 贈るのはモノだけではない。ソウ・エクスペリエンス(東京)では「体験」をギフトとして扱う。カタログやチケットを贈られた人はウェブサイトで地域やジャンルを指定し、やってみたい体験を申し込む。クルージングや忍者体験といった変わり種のほか、1人でも申し込めるパラグライダーも人気で、誕生日祝いに贈る人が多いという。

 家事代行のベアーズ(同)は、受け取った人が掃除、買い物などのサービスを選んで受けられるチケットを販売している。百貨店では、お歳暮向け商品の一つとしても紹介されている。選べるサービスは地域によって異なる。

木箱入りなどで高級感

 東急グループが運営する会員組織「KOETOMO(こえとも)」が昨秋行ったアンケート調査では、カタログを「お歳暮でもらったらうれしい」と回答した人は16・5%だったが、「お歳暮として贈る」と答えた人は4%にとどまった。「手を抜いたように思われる」「味気ない」といったイメージがあり、ためらう人も多いようだ。

 このため、冊子を木箱に入れたり、水引をつけたりすることで高級感を演出する商品も登場。写真や読み物を充実させ、雑誌のように仕立てたカタログもある。

 食品のみを掲載するシャディ(同)の「ボーノ・タイム」(税抜き販売価格3000~2万円・7種)は、紙面にスマートフォンをかざすと、SNS映えするサンドイッチやサラダ、鍋料理などのレシピを動画で見ることができる。

 エンファクトリー(同)の「COCOMO オリジナルカタログギフト」(同3900~5万900円・7種)は、贈る人が表紙のデザインや、掲載する商品を選ぶことができるほか、好きな写真やメッセージを添えることもできる。世界に一つのカタログを作るのも楽しい。(横井美帆)