ヘンリー王子、メーガン・マークルさんにダイアナ元妃のダイヤでプロポーズ

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27日に婚約が発表された後、ケンジントン宮殿の「サンクンガーデン」で手を振るヘンリー王子とメーガンさん(ロイター)

 英国のチャールズ皇太子の次男ヘンリー王子と婚約したことを発表したアメリカ人女優メーガン・マークルさん。テレビドラマを中心に活躍しているメーガンさんは、ここ1年ほど王子との交際が取りざたされていました。アメリカから英王室に嫁ぐのは1936年以来。離婚歴がある年上の婚約者に注目が集まっています。

ドラマ「SUITS」でブレーク

 メーガンさんは、アメリカ・ロサンゼルス出身の36歳。2011年に放送が始まった人気テレビドラマ「SUITS/スーツ」で弁護士志望のパラリーガル、レイチェル・ゼイン役を演じ、一躍脚光を浴びました。BBCによると、カトリックの女子校で学び、イリノイ州のノースウェスタン大学で演劇と国際関係学を専攻し、大学4年生の時にインターンとして在アルゼンチン米国大使館で働いた経験を持っているそうです。

 テレビ番組の照明ディレクターだった父の影響で幼いころから撮影スタジオを訪れていたメーガンさん。大学卒業後、俳優業を志してオーディションを受け続ける一方、生活のためにカリグラフィーで結婚式の招待状などを作っていたそうです。「CSI:マイアミ」や「ジェネラル・ホスピタル」などのテレビドラマや、映画「モンスター上司」(11年)、「リメンバー・ミー」(10年)に出演しましたが、ブレイクしたのは「SUITS/スーツ」でした。

2013年6月、カナダ・トロントで開催された「マッチミュージックビデオアワーズ」のレッドカーペットに登場したメーガンさん(ロイター)

 メーガンさんの父はオランダ・アイルランド系で、母はアフリカ系アメリカ人。その出自のため、女優としての「キャリアを積み上げていくことが難しいと感じていた」と2015年、雑誌「エル」UK版に寄稿しています。「人種的にあいまいな立場から、実際どんな役でもオーディションを受けることができる。けれど悲しいことに私は黒人の役には十分に黒人ではなく、それと同様に白人の役には十分に白人ではないの。私は人種的にカメレオンのような立場だったから、仕事が得られなかった」と心境をつづっています。

 両親はメーガンさんが幼い頃に離婚しましたが、現在も2人とは良好な関係だそうです。

 メーガンさん自身も離婚歴があります。映画プロジューサーのトレバー・エンゲルソンさんと2年間の結婚生活の後、「和解しがたい不和」を理由に13年に離婚。英デイリー・メール紙によると、メーガンさんは14年にカナダ人の有名シェフと交際を始めましたが、お互いに自分のキャリアを優先したため、破局してしまったそう。

 女優業以外にも幅広い活動を行っています。米誌「ヴァニティ・フェア」10月号に語ったところによると、1991年のロドニー・キング事件と翌年のロサンゼルス暴動がきっかけで、社会的な問題に興味を持ち始めたといいます。2015年の国際女性デーに国連本部でスピーチをするなど、国連の女性分野の専門機関・UNウィメンの活動に積極的に参加したり、人道支援の分野でも国際NGO「ワールド・ビジョン・カナダ」のグローバル・アンバサダーになったりなど、力を注いでいます。

 「The Tig」という食やライフスタイル、女性のエンパワーメントを扱うウェブサイトの編集長を3年間続けていましたが、今春、突然サイトを閉鎖しました。

出会いはブラインドデート、ボツワナ旅行で愛を深める

 33歳のヘンリー王子とどのように出会ったのか、いろいろな臆測が流れていましたが、27日に放送されたBBCとのインタビューで、2人は16年7月に「共通の友人が設定したブラインドデートだった」と発言。メーガンさんは王子のことをあまり知らなかったと告白しました。一方、ヘンリー王子も「SUITS/スーツ」を一度も見たことがなく、彼女のことは全く知らなかったと話しました。

27日、ケンジントン宮殿の「サンクンガーデン」でフォトセッションに応じるヘンリー王子とメーガンさん(ロイター)

 ただその後、急速に仲が深まっていったようです。すぐに続けて2回、ロンドンでデートをした3、4週間後、ヘンリー王子はメーガンさんをボツワナへの旅行に誘ったそう。「満天の星の下、僕たちはキャンプをした。夢のようだった」とヘンリー王子が明かしており、この旅行はお互いをよく知る絶好の機会になったといいます。

 ヘンリー王子は「世界で最も結婚したい独身男」と呼ばれ、誰と付き合うかが常に注目されていました。メーガンさんとの交際でも報道が過熱。英国王室は昨年11月、ヘンリー王子の声明として、メーガンさんへの中傷や攻撃が「一線を越えた」とし、彼女とヘンリー王子のプライバシーを守ってほしいとメディアに要望していました。

ローストチキン調理中にプロポーズ、思い出のダイヤモンド

 BBCのインタビューでは、今月初めのプロポーズについて明かしています。「キッチンで夕食のローストチキンを調理している時」で、ヘンリー王子は片膝をついてプロポーズしたとのこと。「とても優しく自然で、ロマンチックだった」とメーガンさんは振り返っています。

 その際に渡された婚約指輪は、ヘンリー王子が自らデザインしたものだそうです。イエローゴールドのリングの中心にはボツワナ産の大きなダイヤモンドがセットされ、それを挟むように二つの小ぶりのダイヤモンドが配されています。

メーガンさんが付けている婚約指輪はヘンリー王子が自らデザインしたもので、故ダイアナ元妃由来のダイヤモンドが使われています(ロイター)

 ボツワナは今年の夏にも、メーガンさんの36歳の誕生日を祝うために2人で訪れた思い出の地であるだけでなく、ダイアナ妃が亡くなった後にも王子が訪れた特別な場所。二つのダイヤモンドは、故ダイアナ元妃のジュエリーコレクションから選ばれたものだそうです。

 ヘンリー王子の兄のウィリアム王子もキャサリン・ミドルトンさん(現・キャサリン妃)に故ダイアナ元妃の形見のサファイアとダイヤの指輪を渡しており、兄弟そろって母親の思い出を妻と共有したいという表れでしょうか。

 メーガンさんは、1936年、エドワード8世が離婚歴を有するアメリカ人のウォリス・シンプソン夫人と結婚するために退位するという前代未聞のスキャンダルがあって以来、初めて王室に嫁ぐアメリカ人となります。

 BBCのインタビューで、メーガンさんは「女優としてのキャリアを終える」と話し、シーズン7まで続く「SUITS/スーツ」も降板するようです。

 米雑誌「アトランティス」電子版は、「英国王室が、離婚歴があり、カトリックの教育を受けた黒人と白人の両親を持つアメリカ人であるメーガンさんを受け入れるということは、自ら変わろうとしていることの表れ」だと評しています。

 今後、英国王室がどう変わっていくのか、そして、来年春に控える結婚式がどんなものになるのか、目が離せません。

今年9月、カナダ・トロントで行われた傷病兵らによる国際スポーツ大会「インビクタス・ゲームズ」に出席したヘンリー王子とメーガンさん。二人で公の場所に表れたのはこれが初めてです(ロイター)