スイーツのワンダーランド? 新宿にオープン

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 カルビー(本社・東京)は、日本の定番お菓子を集めたショップ「Yesterday’s tomorrow(イェスタディズ トゥモロー)」を東京・新宿の商業ビル「ルミネエスト新宿」にオープンしました。店内には、地域限定のポテトチップスや懐かしのおやつ、お菓子をモチーフにしたかわいらしい雑貨があふれています。訪れるだけでワクワクする“スイーツのワンダーランド”をリポートします。

「ポテチシャンデリア」がお出迎え

 

 「Yesterday’s tomorrow」略して「イエトモ」は、日本のお菓子メーカー約120社のロングセラー商品や地域限定商品などを集めたお店です。お菓子の魅力を発信することで、日本の地域を元気するという狙いから、店舗開発が進められました。ネーミング&アートディレクションは佐藤卓氏です。

 エントランスでまず目に飛び込んでくるのは、カルビーの代名詞とも言えるスナック菓子・ポテトチップスの形をしたシャンデリア。思わず撮影したくなるかわいらしさです。

人気商品約200種を小分けで量り売り

 

 その下の棚には、「ブラックサンダー」(有楽製菓)、「うまい棒」(やおきん)、「カントリーマアム」(不二家)、「コアラのマーチ」(ロッテ)など約200種類の商品が小分けにされてズラリと並んでおり、1グラム3円で量り売りされています。

 

店員がお菓子を入れると(左)、袋に詰められて出てきます(右上)。パッケージは季節によって変わるそうです(右下)

 購入した商品は、店内にある包装機でラッピング。店員が投入口にお菓子を入れてボタンを押すと、包装されたお菓子がベルトコンベヤーに載って運ばれてきます。この機械は、カルビーの工場にあるものと同じだそう。

クリスマスにもぴったり「お菓子の家」のキット

 お菓子の家「ヘクセンハウス」を作るキットも充実。クッキーやチョコレートなどを組み立てて作るヘクセンハウスは、クリスマスが近いこの時期にぴったりです。店内に飾られた見本を参考に、マシュマロやチョコスプレーで思いっきりデコレーションして楽しめるし、プレゼントにしても喜ばれそうです。

「ご当地もの」が大集合

 ご当地もののお菓子も全国から集められています。カルビーのポテトチップスは、秋田県の「しょっつる鍋味」(以下同125円、税込み)、愛知県の「てばさき味」など、様々な味がズラリ。食べ比べが楽しめます。
 山形県を代表するお菓子「おしどりミルクケーキ」(以下同216円、税込み)は、定番のミルク味のほか、イチゴ、抹茶、サクランボの味まで取りそろえています。さらに、岩手県の「南部せんべい」(278円、税込み)など、各地の郷土菓子も並べられ、そのラインアップの幅の広さに驚かされます。

使って楽しむオリジナルグッズも

 お菓子だけではありません。「ピノ」(森永乳業)や「チロルチョコ」(チロルチョコ)などのロゴやパッケージデザインをあしらったユニークなノートやクリアファイルも置かれています。

 精密な刺しゅうで作られたお菓子柄のワッペンを別売りのエコバッグにつけて自分だけのオリジナルバッグを作ってもステキ。どれもイエトモ限定品なので、ちょっとしたギフトに喜ばれそうです。

その場で味わえる「出来立てキッチン」

 小腹がすいたら、店内にある「出来立てキッチン」で。

 現在は、一口アイス「ピノ」にクリームやチョコをトッピングした「ハッピーノ」、カップアイス「MOW(モウ)」(森永乳業)の出来たてのおいしさが味わえるソフトクリーム、動物をかたどった薄焼きビスケット「たべっ子どうぶつ」(ギンビス)のビッグサイズ(210円、税込み)などが楽しめます。

「ハッピーノ」(540円、税込み)と、カップアイス「MOW(モウ)」のソフトクリーム(480円、税込み)

 出来立てキッチンでコラボするメーカーやメニューは、季節ごとに変わるそうです。

メーカーの垣根を越えて市場活性化を目指す

 店内を歩いていると、一つの疑問が浮かびます。カルビーが経営するお店なのに、置かれているお菓子は競合他社のものが少なくありません。

松本晃会長兼CEO

 「イエトモでカルビーのビジネスを大きくしようとは思っていない」と話すのは、カルビーの松本晃会長兼CEO(最高経営責任者)。イエトモをオープンした狙いについて、「これからの時代は消費者視点。この店をきっかけに、お菓子の市場をもっと活性化させ、ビジネスのパイを大きくしたい。その上で他社と戦っていく」と語っていました。

 菓子業界にとっては、メーカーの垣根を越えた市場の活性化、消費者にとっては、お菓子の新しい楽しみ方を発見できる場所となることを期待しているそう。

 イエトモは、一人で出かけても、家族や友達と訪ねても楽しめる参加型のお店。心躍るお菓子との出合いがあるかもしれませんね。

(取材:山口千尋)