ゼクシィが「妊娠・出産」に乗り出したワケ 編集長に聞く

 結婚情報誌「ゼクシィ」を企画・制作するリクルートマーケティングパートナーズ(東京)が11月24日、フリーペーパー「ゼクシィBaby 妊婦のための本」を創刊します。結婚式を挙げた女性の多くが一度は手に取ったであろう、「結婚にあこがれる女性」のシンボルとも言えるゼクシィがなぜ、妊娠・出産にまでテーマを広げるのか。同誌の尾花晶編集長に聞きました。

全国の産科病院の待合室に

 「ゼクシィBaby 妊婦のための本」は隔月で刊行され、全国1500の産科病院の待合室に計10万部が配布される予定です。編集記事がメインのフリーペーパーで、妊婦の体の変化や夫婦関係の変化など、妊娠・出産にまつわる悩みなどを取り上げます。また、インターネット上などには真偽不明の医療情報が出回っていることもあって、産婦人科医をはじめとする専門家が記事を監修して信頼性を担保するそうです。共働き世帯が増えている社会的背景にも考慮して、妊娠・出産と、仕事復帰や両立についても取り上げるそうです。尾花さんは「様々な悩みに寄り添う雑誌になりたい」と抱負を語ります。

「子供が欲しい」から結婚

 ゼクシィが「妊娠・出産」を扱う理由について、尾花さんは「結婚と子供を持つことを同時に意識している人が多くなってきたからです」と説明します。2014年に内閣府が公表した「結婚・家族形成に関する意識調査報告書」によると、将来結婚したいと考えている20~30代の男女の70.0%が、結婚したい理由として「子供がほしい」と解答しています。この数値は、4年前の調査に比べて12.9ポイントも上昇。30代の女性に限れば、「子供がほしい」人は76.7%に達し、「好きな人と一緒にいたい」の62.0%を大きく上回っています。

女性の幸せを応援したい

 「『好きな人と一緒にいたい』よりも『子供が欲しいから結婚したい』という人が増え、『結婚』と『妊娠・出産』が結びついている傾向があります」と尾花さん。女性の平均初婚年齢が29・4歳(2015年)、第1子出産の平均年齢は30.7歳と、結婚と妊娠との間隔がより短くなっています。こうした変化もあって、ゼクシィが取り上げるテーマを結婚後まで「拡張」し、妊娠・出産を扱うことに決めたといいます。

ゼクシィの良さはそのままに

 ゼクシィでは、結婚式を挙げた先輩の成功例や失敗談などを紹介するアドバイスコーナーが人気ですが、「ゼクシィBaby」でも、先輩ママの体験談を多数取り上げる予定。尾花さんは「インターネット検索だと自分で調べたい情報しか手に入らない。パラパラ読んでもらって、『こんなこともあるんだ』と気づいてもらえる紙媒体ならではの良さもあります。ぜひ手に取ってもらえたら」と話しています。

 

仕事と出産セミナー、来月28日

 

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