「行けたら行く」と言う人。来るの?来ないの?

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 食事会や女子会などの幹事役を務める時に、「『行けたら行く』という返事をする人がいて困っています」という投稿が、掲示板サイト・発言小町に寄せられました。

 予約が必要な飲食店では、席を確保するため早めに参加人数を確定したいもの。それなのに、投稿主の「りりこ」さんが、高校時代の友人たちとのランチ会を企画したところ、そのうちの一人から「前日遅くまで仕事があるので『起きられたら行く』」と返事が来ました。予約が必要な店なので、再度、出欠確認をすると、友人は「絶対とは言えないから欠席する。そのあとカフェとか行くようだったら一応連絡してね。『行けたら行くから』」という返事。「りりこ」さんは、「これは来たい気持ちはあるけど、体調次第ということでしょうか?」と困惑気味。欠席の意思と受け取り、「次回は誘わないほうがいいのかな?」と尋ねています。

 「行けたら行く」は、行く意思はあるが、予定を決めかねる時に使うのか、それとも相手を傷つけぬよう、やんわり断る時に使うのか。寄せられたコメントでは、「行けたら行く=欠席の意思」という人が多く、「行く気があるのなら、出欠確認される前に、自分から連絡してくる」という、もっともな意見も。

SNSでコミュニケーションスキルが変化?

 一方で、「『行けたら行く』と言ったら、本当に行けたら行きます」という人も。例えば、二つの予定が重なった時、優先順位が低い方に「行けたら行く」と返事をするそうです。また、友人との食事会よりも、家事や自分の体調を優先するので「行けたら行く」と返事をする人もいました。「会いたくないわけではないので、大らかに受け止めていただいて、出席率が悪い人にも懲りずに声をかけてくれるとありがたい」という、多少、身勝手とも取られる意見がありました。

 「日本語の対人関係把握と配慮言語行動」(ひつじ書房)の著者で、東洋大学文学部日本文学文化学科の三宅和子教授(社会言語学)は、「現代のコミュニケーションでは、考えすぎるあまり、約束や都合に対する『YES』『NO』があいまいになってきています」と指摘。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やメールに頼るあまり、コミュニケーションスキルが不足し、変な配慮から信頼感が損なわれ、逆に不信感が増幅していくのだそうです。

 予約が必要な今回のような場合は、「『行けたら行く』と返事をするような困った相手には、直接声に出して対面で出欠の確認をしては? 相手に失礼のないよう配慮し、落ち着いて『予約は入れておかないけど、来られそうだったら、●日の●時までに連絡をください』などとするのが、21世紀のコミュニケーションではないでしょうか」とアドバイスしています。

 「りりこ」さんの真意は、出欠があいまいな友人に何度も連絡するのが面倒だということのよう。そういう場合には、時間を決めて「来られそうだったら連絡して」や「連絡できたらするね」と返事をしておくのがいいようです。安易に「行けたら行く」という人は、幹事としてとりまとめる人の苦労を体験した方がいいかもしれません。(メディア局編集部・遠山留美)

【アンケート】 「行けたら行く」はどんな意味? 

 

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