進化するコードレス掃除機 人気の機種は?

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 コードレス掃除機の性能や使い勝手が良くなってきた。吸引力や1度の充電で使える運転時間などが向上し、軽量化も進んでいる。高い場所や車の中なども掃除しやすい。買い替えなどの際には検討してみたい。

販売台数好調なスティック型

 人気をけん引している「スティック型」の掃除機は縦にして充電しておけばスペースを取らず、必要なときにさっと手に取って、そのまま掃除ができる。2010年頃からはデザイン性も高い本格的な機種も登場した。

 調査会社GfKジャパンによると、掃除機の国内販売台数に占めるスティック型の割合は増え続け、16年は32%と全体の3分の1近くまで拡大。17年上半期の販売台数でも、前年同期比で22%増と好調だ。宮本徹アナリストは「ほかの掃除機と併用して使う人が多かったが、性能が向上し、メインの掃除機として買う人が増えている」と話す。

集じん方法の主流はサイクロン式

 より高性能な新機種も続々と登場している。集じん方法では、渦状の空気の流れによる遠心力でゴミを分けてカップにためる「サイクロン式」が主流だ。

 英ダイソンが16年に発売した「V8 フラフィ コードレスクリーナー」は、吸引力を約15%上げた新型モーターを採用。運転音を従来機の半分程度に抑え、ゴミは触れずに捨てることができる。今年5月には性能をやや抑え、1万円程度安い「V7 フラフィ」も投入した。

 日立アプライアンスの「パワーブーストサイクロン PV―BEH900」は、新開発の強力モーターやヘッドを搭載した。8種類の付属品で、床だけでなく、高いところや本棚、布団、網戸、サッシの溝、車の中など1台で隅々まできれいにできる。

 パナソニックは6月、サイクロン式の機種に加え、新たに「紙パック式」の「イット MC―PBU510J」を発売。紙パック式はゴミを捨てる際にほこりが舞わず、手軽さが見直されている。ゴミ捨てが月に1回程度ですむという。

キャニスター型でも新機種

 本体を引きながら使う「キャニスター型」でもコードレスの新機種が出ている。スティック型よりやや大きいが、本体を床に置いて使えるために手元が軽く、運転時間の長さも魅力だ。

 シャープが9月に発売したサイクロン式の「ラクティブエア EC―AS700」は重さを2・9キロ・グラムに抑えた。高性能ヘッドを備えたキャニスター型で「世界最軽量」をアピール。手元で実感する重さは400グラム程度で、バッテリーを付け替えて約60分運転できる。紙パック式機種も選べる。

 東芝ライフスタイルが9月に出したサイクロン式の「VC―NX1」は、1回の充電で約60分使える大容量バッテリーや新開発のモーターを搭載。手にかかる重さは520グラム程度で、自動で前に進む自走式ヘッドも備え、体への負担を少なくした。(佐俣勝敏)