「大丈夫ですよ~」と店員に言われてモヤモヤ

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 接客された時の言葉で「モヤモヤした」体験はありますか? 掲示板サイト「発言小町」で、店員にものを尋ねた時の返答として「大丈夫ですよ~」と言うのは「変?」という投稿が寄せられています。

 投稿主のハンドルネーム「お客さん」は、ブラウスを試着しても良いかを尋ねた時に、店員から「大丈夫ですよ~」と言われて、モヤモヤしたとか。その時以来「大丈夫」という言葉がひっかかるようになったといいます。飲食店で「このコースをお肉からお魚に変更できますか」とメニューの変更を頼んだ時や、「食後にティラミスを」と注文した時にも、「大丈夫ですよ」と言われたそう。そのやり取りに、腹が立つほどではないものの、「接客業として変だと思います」と疑問を投げかけました。

 「大丈夫」は、「OK」の意味の時もあれば、やんわりとお断りする時にも使われて、わかりにくい言葉でもあります。場面や世代でも意味合いが違うようです。

 仕事で小学生に試食を勧めた時に「大丈夫です」と返答が来たという体験談を寄せた人は、「『結構です』か『いりません』と言うべきでは?」と指摘。店員に「大丈夫」という言葉を使われると、「失礼だ」「接客には不向きだ」と感じる人がいる一方で、美容院のシャンプーの湯加減や、マッサージ店で力加減を確認する時に「大丈夫ですか?」と聞かれても「気にしない」という意見も寄せられました。

 レストランなどで「お味はいかがでしたか?」と尋ねた時に「大丈夫です」といわれると、料理を作った側は「食べられないほどの味ではないが、おいしくなかったのかな」と不安に感じるそうです。

「断り」「許諾」両方の意味

 「日本語の対人関係把握と配慮言語行動」(ひつじ書房)の著者で、東洋大学の三宅和子教授(社会言語学)によると、「言語学的には『大丈夫』は元々、『強い男』という意味です。そこからから『間違いない』となり、『問題ない』へと派生していきました」と解説。現代では、「断り」「許諾」両方の意味で使われているといいます。

 発言小町で投稿主があげた事例については、「社会経験もボキャブラリーも少ない若者が店員だったため、とっさに出た言葉が『OK』の意味の『大丈夫ですよー』だったのでは」と推測。それでは、どのように言えば良かったのでしょうか。

 客が許可願いをした場合は「もちろんです」「承知しました、試着室はこちらです」、レストランでのメニュー変更については、「大丈夫です」でも意味は通じますが、客が丁寧に聞いているので「承知しました」「変更可能です」と回答した方が良いそうです。

 一方「ティラミスの注文」の場合は、客からの「オーダー」ですから、「大丈夫」ではなく、「承知しました」が正解。

 三宅さんは「若者の間で『大丈夫』という言葉がよく使われていますが、『結構です』と『お願いします』の両方の意味に使われ、どちらのニュアンスか聞き取れずに困る場合もある」と話します。例えばコンビニで、店員が(弁当に)「お箸をお付けしますか?」と聞いた時に、客が「大丈夫です」と答えた場合は、どちらの意味かがわかりにくいといったケースです。

 「大丈夫」は使い勝手のいい言葉ですが、TPOや相手によって受け取り方が違ってきます。特に接客時には失礼だと感じる人もいるので、気をつけたいですね。(メディア局編集部・遠山留美)

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