外貨の両替 街中でサッと 店舗が増えて便利に

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 外貨両替サービスの使い勝手が良くなっている。街中に店舗が増え、扱う通貨の種類も充実し、サービスの幅も広がった。海外旅行の際に現金が必要になるケースは意外と多い。為替レートも参考にしながら、渡航の前にある程度の外貨も準備したい。

店舗網が拡大 宅配サービスも

 「やっぱり現地の通貨を持って行くと安心できるし、あらかじめ両替しておけば、出発直前に空港でバタバタしなくてすむからね」

 8月、三菱UFJフィナンシャル・グループの外貨両替専門店「ワールドカレンシーショップ 銀座コア店」(東京都中央区)を訪れた会社員男性(56)は、仕事の昼休み中に来店。ベトナムへの家族旅行を前に円を現地通貨のドンに両替していた。

 英国の最大手グループ「トラベレックス 新宿南口店」(同渋谷区)を訪れた男性(42)も、カンボジア旅行に備えて米ドルを600ドル購入。「現地にATM(現金自動預け払い機)もあるけど、到着直後が心配だった」と現金の必要性を口にしていた。

現金も必要

 海外での通常の支払いにはやはりクレジットカードが便利だ。総合情報サイト「オールアバウト」海外旅行ガイドの中原健一郎氏によると、クレジットカードは現地通貨を円に換算する際にかかる事務手数料が比較的安く、現金で買うよりも得になるケースが多いという。

 しかし、小さな店ではカードが使えないことが多く、軽食やチップ、空港からの移動などに現金が必要になることも多い。中原氏は「カードと端末の相性が良いかどうかもあって持っているカードが必ず使えるとは限らない。複数の支払い手段を用意しておくことが大切だ」と指摘。現地の両替店が開いているとも限らず、事前の両替を勧めているという。

高額でも対応

 外国人観光客の増加や2020年の東京五輪・パラリンピックの開催を受けて、最近では街中に外貨両替店が目立つようになり、サービスの幅も広がっている。

 ワールドカレンシーショップは三菱東京UFJ銀行と同じ為替レートを使っている。紙幣の在庫が多く、高額の両替にも対応している。4月からはベトナム・ドンとフィリピン・ペソの扱いも始めた。

街中でも手軽に外貨と両替できるサービスが広がっている(東京都中央区の「ワールドカレンシーショップ 銀座コア店」で)

 トラベレックスは、8月に羽田空港に新たな店舗を設けるなど国内店舗網を約80店まで拡大。いずれも駅建物や旅行会社の店舗内など立ち寄りやすい場所にある。

 みずほ銀行や千葉銀行、京葉銀行の一部の店舗とJTBの各店舗では、多くの金融機関のキャッシュカードで支払いができる「Jデビット」に対応。現金を下ろさずに、キャッシュカードのままで外貨を買える。

 外貨を自宅に届けてくれる宅配サービスも人気だ。三井住友銀行は1万円から利用できる。旅行後に余った外貨を郵送で買い取るサービスも手がけている。ゆうちょ銀行や、成田国際空港会社の子会社グリーンポート・エージェンシー(GPA)の宅配サービスは3万円から利用できる。

 両替関連の新興企業、ポケットチェンジの専用端末では、外貨を3万円程度分まで楽天Edy(エディ)やWAON(ワオン)などの電子マネーやアマゾンなどのギフト券に交換できる。端末は羽田空港や福岡空港などに設置されており、通常は両替できない硬貨も利用できるのが好評だ。(佐俣勝敏)