スイーツでも糖質オフ、パフェやプリンも登場

健康志向市場拡大で、ラインアップ充実

 糖質を抑えたスイーツや飲み物が相次いで発売されている。「物足りない健康食品」というイメージを覆し、甘みやしっかりした食べ応えが楽しめる。

 糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたもの」で、パンやごはんなどの主食や菓子、果物などに含まれる。取りすぎると肥満につながるほか、食後に血糖値が急上昇し、生活習慣病を引き起こすリスクが高まるとも言われている。

 富士経済によると、「糖質オフ・ゼロ」の食品は、2016年の市場規模が12年に比べて39%増の3431億円に拡大。先行しているアルコール飲料に続いてパンや麺類、菓子でも多くの新商品が投入されている。

甘味料の工夫や豆乳でコク

 洋菓子メーカーのモンテール(東京)では、15年9月から、糖質(血糖値を上げないとされる甘味料を除く。以下同)を10グラム以下に抑えた「スイーツプラン」シリーズをメニューに加えた。シュークリームなどシーズンごとに3~4種の洋生菓子を展開している。

 同シリーズは、「甘いもの好きだが健康が気になる」という消費者の声に応えて開発が始まり、材料のふすまや甘味料の配合バランスを工夫して従来品に遜色ない味わいを実現。定番品の「糖質を考えたプチシュークリーム」の糖質は1個あたり1・4グラムに抑えた。

 デパートなどに出店する洋菓子店「銀のぶどう」では、首都圏の店舗で毎年夏季に販売しているカップスイーツ「パフェ・アート」で、今年は従来より糖質やカロリーを抑えた商品を販売している。「ストロベリーパフェ」は糖質7・8グラム、168キロ・カロリーに抑えた。7月には糖質5グラムのチーズケーキも発売した。

 森永乳業は16年3月に「おいしい低糖質プリン」を発売。1個あたりの糖質は3・6グラムで、同社の焼きプリンの4分の1に抑えた。しっかりとした甘みのある味わいが人気で、16年度の低糖質プリンの売り上げは前年度比5倍に急伸した。

 江崎グリコは2月に、糖質とカロリーを抑えたアイスの新ブランド「SUNAO(スナオ)」を発売した。砂糖を使わずに豆乳でコクを出し、糖質は10グラム以下、カロリーは80キロ・カロリーとした。

 明治も6月に低糖質の新シリーズ「明治ロカボーノ」を発売。カフェラテとフルーツラテは、430ミリ・リットルと飲み応えのある量ながら、糖質は9・9グラムに抑えた。

間食は10グラム以内に

 緩やかな糖質制限を提唱する一般社団法人「食・楽・健康協会」代表理事で、北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師によると「糖質量は1食あたり20~40グラム、間食は10グラムまでにし、1日で70~130グラムにすること」が目安。ただ、糖質を全くとらない極端な糖質制限は「すすめていません」という。

 「お菓子などの 嗜好しこう 品は人生を楽しむための必需品。低糖質スイーツを上手にとり入れてください」とアドバイスする。(木引美穂)