職場で「菓子ハラ」?帰省土産の菓子の選び方

 旅行や帰省で、職場に土産を買いますか? 掲示板サイト「発言小町」で、職場にどんな菓子を選ぶかの悩みが寄せられています。選ぶ菓子次第で職場が微妙な雰囲気になることもあるようです。

個包装でないとダメ?

 職場の土産で「個包装は必要?」と疑問を投げかけたのは20代女性のハンドルネーム「ベイクドチーズケーキ」さん。職場に土産の菓子を置くスペースがあり、個包装の菓子はあっという間になくなるのに、個包装されていない和菓子や切り分けたケーキなどは手を付けない人が多いそう。スイーツが大好きというこの女性は「本当に有名でおいしいケーキ菓子って個包装されてない」と指摘し、「個包装になっていないだけで味の落ちるほかのお菓子を選ぶのは悔しい」とつづっています。

 そんな問いかけに、食べやすく切り分ける手間や衛生面から「個包装を選ぶ」という意見が多数。「味わう場ではないから」と投稿した「さくら」さんは、手間のかかるお菓子は、職場では「業務の妨げ」になり、「お菓子配りも面倒な風習」と言い切っています。

 小さな事務所で働いているという「井戸端」さんは、「男性客は切り分けたり、日持ちしたりしないお菓子、女性客は個包装で日持ちのするお菓子を持って来ます」と指摘。皿やスプーンなどを給湯室で片づけた経験のある人は、面倒を増やさないと考察しています。

 そのほか「発言小町」には、後輩を叱ったら自分にだけお菓子を買ってこなかった「お菓子はずし」にショックを受けたという投稿や、お土産を買ってくるよう強制されることを「菓子ハラ」とつづった投稿もありました。

秘書の気遣い、賞味期限や高級感

 職場への手土産をどう選んだらいいのでしょう。「ぐるなび」(東京)が、2016年3月に秘書を対象に、業務として手土産を選ぶ際に重視するポイントをアンケート調査したところ(複数回答)、「日持ちすること・賞味期限に余裕がある」が67・3%。「高級感がある」が59・4%。「中身が小分けになっていること」をあげた人は42・6%でした。

 連載「楽しく働くための社内政治力」の筆者で、銀行勤務経験があるキャリアカウンセラーの関下昌代さんは「切り分けなければ食べられず、日持ちもしないホールケーキを持参した人が『気の利かない』と評判を下げたことがある。気配りが必要です」とアドバイスします。関下さん自身、エビせんべいの土産を職場に配り、厳格なベジタリアンの同僚に叱られた経験があるとか。

 「アレルギーなどで食べられない人もいる。強制的にみんなに配るより、給湯室などに一言メモ書きを添えて置いておいて、食べたい人が取る形の方が良いのでは」と話します。

職場の潤滑油の効果も

 その上で、土産の菓子には「自分の不在時にカバーしてくれた同僚へのお礼の気持ちを伝え、職場の会話のきっかけを作る潤滑油の役割もあります」。同僚の出身地など意外なプライベートを知ることができたり、菓子の選び方から好みが見えたり。「『地元で話題』『手に入りにくい』などストーリー性のある菓子を選べば会話も弾みます。土産をもらう方もだまってもらうのではなく、『ごちそうさま』など言葉を添えればいいでしょう」

 たかが菓子、されど菓子。そこから職場のコミュニケーションが見えてくるかもしれません。

■紹介した発言小町のトピはこちら→「菓子の個包装は必要ですか?