防災グッズ箱 「情報」も一緒に

ごほうび

 2011年の東日本大震災後、東北地方で被災した人から、「自分たちのつらい経験を無にしてほしくない」という言葉をよく聞いた。今回紹介する防災グッズの「緊急ボックス」はそうした思いから生まれた。

 仙台市の機械を扱う商社が販売しており、一つの箱に、「GOODS」(防災備品・衛生用品)と「FOODS」(非常食)と「BOOK」(本)が入っている。どれも自分たちが被災した時に必要と感じたものだという。

 特に欲しかったのは「情報」だったそうで、「この時どうする」と題する災害に関する情報の本(BOOK)を入れたところに新しい発想を感じる。また、箱の中には鉛筆もある。避難の際などに伝言を残すのに必要だったという実感がこもっている。

 食品はさつま芋の甘煮と飲料水。飲料水は200ミリ・リットル3袋で、少ないのではとも感じるが、「いざという時に手元における量」と聞いて納得した。一般に推奨される1日3リットルの水は他にまとめて確保しておけばよいということだろう。その他、全部で13種類の厳選したアイテムが、A4サイズの箱に入っている。

 白い箱と赤い文字のすっきりとしたデザインで、部屋の中に置いても違和感がない。非常時の危険な状態から落ち着くまでの間、自宅で身を守る「自宅避難」のために作られた防災グッズだけに、棚など目立つところにいつも置いてほしい。

 
日野明子
クラフトバイヤー

  大分県日田市にある小鹿田おんたやきの窯元が、先日の九州北部の豪雨災害で、焼き物に使う設備が流されるなどの深刻な被害を受けました。小鹿田焼協同組合は修復を支援するための資金を募集しています。一日も早い復興を祈ります。