格安スマホ トラブル相談急増

サービス不満、SIMカード不適合

 月々の料金が大手携帯電話会社のスマートフォンより安い格安スマホに関するトラブル相談が全国で急増している。

 国民生活センターによると、2013年度までは年間50件に満たなかった相談件数が、15年度に380件、昨年度は1045件と急増した。格安スマホ利用者がこの2、3年で急激に増え、昨年9月末時点で1200万件に達したことが背景にあるとみられる。

 相談の多くは「問い合わせ窓口が電話しかないのに、つながらない」といったサービスへの不満を指摘するものだ。格安スマホは、料金が割安な分、店舗を持たない会社があったり、有害サイトへのアクセスを遮断するフィルタリングサービスが有料だったりなど、サービス面で携帯大手に劣る点が多い。「修理中の代替機貸し出しサービスがないと言われ、修理の間1か月スマホが使えなかった」という相談もあった。

 また、通信サービス利用に必要なSIMカードにまつわるトラブルも。携帯大手ではスマホ端末とSIMカードをセットで扱うのが一般的だが、格安スマホではSIMカードのみ契約し、自分で用意した端末に差し込んで使う人も多い。このため、「契約したSIMカードが自分の端末で使えなかった」といった相談も寄せられている。

 電気通信事業法は、電気通信サービスの契約について8日間までなら解約ができるルールを定めているが、まだ本格的に普及し始めたばかりの格安スマホは対象外だ。このため契約直後に解約しても、解約料が発生する場合があり、契約には慎重を期したい。

 国民生活センターでは、「サービスの内容を事前によく確認してから契約してほしい」と呼びかけるとともに、業界団体に対しても、安さだけでなく、注意点を丁寧に説明するよう求めている。