春が来た。新しいことが始まる出会いの季節。コミュニケーションの手段が増え、メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のみのやりとりも珍しくない。それでも対面する機会がなくなったわけではなく、名刺交換をする機会も多い。
そそっかしい私は名刺を忘れることもあり、愛着の持てる名刺ケースを使うことで、忘れないように心掛けている。
落ち着いた革製、ポップアートが施された金属製、珍しい南部裂織製など色々なケースを経て、昨年から使っているのが、グラデーションが美しいこのカードケースだ。
東京都墨田区にある樹脂成形メーカーの吉田テクノワークスが、デザイン会社のアッシュコンセプトと協力して製作した。携帯電話に使われる精度の高い樹脂の成形技術などを使っているとのこと。

独特な光沢があり、光の当たり方や見る角度で色合いや印象が変わる。ほどよい存在感があり、そばにあるだけでなんとなくうれしくなる。両サイドを押すとフワッと蓋が開くのも、つい人に見せたくなるほどエレガントな動きだ。
この名刺ケースを手に取ることが楽しくて、新しい出会いをこれまで以上に待ち望むようになった。今年度は、どんな人たちと会えるだろう。