あなたの運転 何点? 損保が診断アプリ

 車の事故を防ぐためには、日頃から安全運転を心がけることが欠かせない。そこで役立つのが、損保各社が提供する運転支援サービス。スマートフォン(スマホ)向けアプリなどで、運転傾向を診断してアドバイスするほか、事故の多発地点を知らせたり、緊急通報を代行したりする機能もある。

100点満点で評価

 損保各社は数年前から、運転診断を行うスマホ向けアプリをそれぞれ提供している。運転席の前方にスマホを固定し、アプリを起動すると、スマホ内蔵のセンサーが振動を検知。アクセルやブレーキ、ハンドルの操作などを分析して、運転後に100点満点で評価する仕組みだ。

 事故が増えれば保険金の支払額が膨らみ、保険料の引き上げにもつながりかねない。三井住友海上火災保険で商品企画を担当する柴崎剛さんは、「事故後に対応するだけでなく、事故前から接点を持ち、安全運転をサポートしたい」と話す。

 アプリは無料。基本的に自動車保険を契約していなくても利用できるが、契約者に限定した機能もあるので確認が必要だ。

事故多発を警告

 運転診断のほかに安全運転を支援する様々な機能もある。

 三井住友海上のアプリ「スマ『運転力』診断」は、映像を記録するドライブレコーダーの機能を備える。衝撃や急ブレーキなどを検知すると、その前後15秒間の映像をスマホが自動で録画する。万が一の事態を記録するだけでなく、映像をみることで安全意識を高める効果も期待できる。さらに、事故の発生データをもとに、運転する車が近づくと「この先、事故多発地点です」と音声で注意を促す機能も追加した。

 損害保険ジャパン日本興亜が昨年10月から展開する「ポータブルスマイリングロード」は、カーナビ機能を備える。こちらも約500万件の事故データを活用。事故の多い地点を回避したルートを案内する。また、安全運転を続ける仕掛けとして、運転診断の結果に応じてポイントがたまる仕組みも導入した。集めたポイントで景品の抽選に応募できる。 

画面にボタン 事故時の通報機能も

 事故が起きてしまった時に備えて、あいおいニッセイ同和損保は「サポNAVIナビ」で緊急通報の代行サービスを行っている。強い衝撃を検知すると、スマホの画面に緊急通報ボタンが現れる。ボタンを押すと、オペレーターが現在地を確認して、管轄の消防や警察に通報してくれる。

 東京海上日動火災保険は4月から契約者向けにスタートする「ドライブエージェント パーソナル」(月額650円)で、アプリではなくドライブレコーダーの端末を貸し出す。事故時には、端末を通じて自動で外部のオペレーターと通話がつながる。ドライバーが意識を失って応答できない場合などは、素早く消防などに出動を要請する。