北欧フィンランド・イッタラの食器で日常を楽しむ

かしこく新生活

 使いやすさとデザイン性を兼ね備えた北欧の食器が日本でも人気を呼んでいます。なかでも、フィンランドの食器ブランド「イッタラ」は、職人技の伝統を生かした質の高いデザインで、ファンを増やしています。先日、東京で開かれたイッタラの2018年春夏の新製品発表会で、新生活に取り入れてみたい北欧の器の魅力を探りました。

テーマカラーは「アクア」「モスグリーン」

 イッタラは、フィンランド南部にあるイッタラ村で1881年、小さなガラス工房として創業しました。現在もガラス製品のほとんどはフィンランドの高い技術を持つ職人によって作り出されているほか、陶磁器やテーブルウェアなども手掛けています。

 今年の春夏のテーマカラーは、「森と湖の国」と呼ばれるフィンランドらしい、豊かな水を表した薄い水色「アクア」と、森に積もった雪の間からのぞく深緑色を表した「モスグリーン」。今シーズンは、プレートやタンブラー、ジャー(広口瓶)などの定番商品に、この二つの色が新たに加わりました。

「フィンランド・デザイン」の象徴

 イッタラの数ある製品シリーズのうち、近代建築デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトが1936年に発表した「アルヴァ・アアルト コレクション」は、流れるようなフォルムが特徴的。一説によると、フィンランドにある湖や白樺しらかばの根元部分の断面をもとにデザインしたとも言われ、食器や家具などの分野で世界的に評価が高い「フィンランド・デザイン」の象徴とも呼ばれています。

 その個性的な造形から、摘んできた草花をちょっと飾るだけでも、おしゃれなアート作品のように仕上がります。

 今春は、そのコレクションに新色の「アクア」「モスグリーン」が加わりました。小さなテーブルや洗面台の上などにも置けるスモールボウルは、さりげなく花を飾る時に使えそうです。

朝露のような模様のボウル「カステヘルミ」

 イッタラの「カステヘルミ」は、朝日を浴びて、連なる真珠のようにきらめく朝露にインスピレーションを得たという人気のシリーズです。手頃なサイズのボウルに、「アクア」と「モスグリーン」が発売されました。

 イッタラを日本で販売している「フィスカースジャパン」のスタッフが、フィンランドのお宅を訪問した際、砕いたチョコレートをかけたアイスクリームを出されたそう。一手間かけてアイスをおしゃれなデザートに変身させるセンス、丁寧に日常を楽しむ姿勢がステキと話していました。フルーツやデザートを入れるのにぴったりなカステヘルミなら、フィンランド流のアイスの食べ方をマネしてみたくなります。

「ウルティマ ツーレ」でおしゃれに水を飲む

 新製品発表会の会場を訪れた記者に出されたのが、「ウルティマ ツーレ」シリーズのグラスです。ピッチャーとセットになっていて、フィンランドの最北端・ラップランドの氷が解ける様子からインスピレーションを得て生み出されたという製品の表面は、まさに氷のよう。底をのぞくと滴の模様が浮き上がる仕掛けが施されています。イッタラでは、この独創的な表面を生み出す技法を完成させるために、何千時間も費やしたそうです。

 発表会のグラスに入っていたのは、普通のお水でしたが、手に取ったグラスをじっくり眺めながら飲むと、おいしさもアップしたような気になります。定番商品の魅力に改めて気づかされました。

 冷たい飲み物がほしくなる季節、ウルティマ ツーレのピッチャーから飲み物をグラスに注ぐだけで豊かな気持ちになれそう。来客用にサングリアなどを作った時にも映えそうです。側面にも細かな模様が入っているので、指紋やリップのあとが見えにくいのもうれしいポイント。

 ほんのちょっとの工夫で、毎日の生活やおもてなしをステキに変えられる、そんなヒントがイッタラにはあるようです。