年末年始はみんなで「温活鍋」!おもてなしメニューにも“しょうがみりん”

“しょうがみりん”で温活 後編

 寒さが厳しくなる季節、体がぽかぽか温まる「しょうが」を使った料理やデザートで、「温活」しませんか? 医師で料理家の栁川かおりさんに、しょうがと本みりんで作る調味料“しょうがみりん”を使った料理のレシピを教えてもらいました。

「作り置き」にも便利

 “しょうがみりん”は、すりおろしたり、刻んだりした「しょうが」を本みりんで煮詰めて作ります。「しょうがには血流を良くして体を温める効果があります」と栁川さんが語るように、しょうがはこの時期、毎日の生活で積極的に取りたい食材の一つです。

 “しょうがみりん”は「料理するたびにしょうがをすりおろす手間が省けて時短になり、作り置きができて少量から使用できる点も便利」と栁川さん。味も「本みりんのまろやかさにキリッとしたしょうがの風味が加わり、幅広いジャンルの料理に使うことができる」といいます。この冬は“しょうがみりん”を主役に「温活」をしませんか。

◆しょうがみりん
【材料】(作りやすい分量)
本みりん 200ml
しょうが 100g
【作り方】
1.しょうがは皮をむいてすりおろす。
2.小鍋にしょうが、本みりんを入れて火にかける。強めの弱火で5分ほど煮詰める。(出てきたアクは適宜取り除く)

「しょうがみりん味噌」で夕食の一品

 最初にご紹介するのが「しょうがみりん味噌」です。“しょうがみりん”と味噌、ユズで味噌だれを作ります。「ふろふき大根」にして夕食の一品にいかがでしょうか。「ユズの風味がさわやかで、しょうがのおかげで体も温まります。大根1本をあっという間に食べることができますよ」と栁川さん。白の器だけでなく、大根の白が映える濃い色の器に盛り付けるのもおススメです。しょうがみりん味噌は、作り置きしておくと、こんにゃくや里芋、ナスなどを使った田楽や焼きおにぎり、いため物にも使うことができます。

◆ふろふき大根 しょうがみりん味噌
【材料】4人分
大根 1/2本
昆布 10㎝角1枚

A
  • 味噌 大さじ3
  • しょうがみりん 大さじ1と1/2
  • 砂糖 大さじ1

ユズの皮 適量
【作り方】
1.大根は2~3㎝厚さに切り、皮をむく。片面に十字の切り込みを入れる。
2.鍋に昆布と大根を入れてかぶるくらいの水を加える。蓋をして火にかけ、沸騰したら弱火で30分煮る。途中出てきたアクは取り除く。一度火を止めて室温まで冷ます。
3.小鍋に【A】、だし汁(または水)大さじ1を入れて火にかけ、ぽってりとするくらいまで軽く煮詰める。火を止めてユズの皮をすりおろして加える。
4.器に大根を盛り、3の味噌をかける。
*辛味のある大根を使う場合は、煮る前に下ゆでしても。使う味噌の塩分によって砂糖の量は適宜調節。

“しょうがみりん”で「温活鍋」

 ちょっと時間ができた日に作ってみたいのが、“しょうがみりん”とエビ、玉ねぎ、ワンタンなどを使った「エビワンタン鍋」です。「“しょうがみりん”をエビの臭み消しにも使っていますが、スープにも入れているので、より体も温まります」と栁川さん。エビワンタンは、スープやラーメンの具に使うこともできるほか、「ワンタンは子どもも食べやすく、鍋料理にすることで野菜も一緒にたくさん取ることができる」と重宝しているそうです。

 この冬は、自宅のお気に入りの鍋を使って、気の置けない人たちと一緒に「温活鍋」を楽しんではいかがでしょうか。

◆エビワンタンのしょうがスープ鍋
【材料】2人分
エビ(殻をむいた状態で) 70g
玉ねぎ 1/8個

A
  • しょうがみりん 小さじ1
  • しょうゆ 小さじ1/2

塩 適量
ワンタンの皮 12枚

B
  • 水 500cc
  • 鶏がらスープのもと 大さじ1
  • オイスターソース 小さじ2
  • しょうがみりん 大さじ1

白菜 1/8株
セリ(またはニラ) 1束
モヤシ 100g
【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りにして塩少々でもみ5分置き、出てきた水分をしっかりと搾る。エビは背ワタをとって片栗粉ひとつまみ(分量外)をまぶしてもみ、汚れを水で洗い流す。水気をふき、包丁の背で潰してから刻む。ボウルに玉ねぎ、エビ、【A】を加えて混ぜる。
2.ワンタンの皮中央に1をスプーン1杯ほどのせ、皮の周囲に水をつけて三角形に折り、両端をギャザーを寄せながら中に折り込み、空気を抜くようにしてしっかりとじる。
3.鍋に【B】を入れて火にかけ、必要なら塩で味を調える。白菜、モヤシを入れ、ワンタンを加えて2分ほど煮る。セリをのせる。
*ワンタンを作り置きする場合は、バットなどに片栗粉を敷き、具の入っている部分が重ならないように。冷凍も可能。

 「本みりん」 上品でまろやかな甘み

 本みりんは、もち米・米麴を原料に、醸造アルコール(または焼酎)に仕込んでできた「もろみ」をじっくり糖化・熟成させて造ります。

タカラ「国産米100% 米麹二段仕込」本みりん
原材料は国産米100%。麴づくりをはじめ、仕込み、熟成などすべての工程を国内の自社工場で行っています。米のうまみを引き出す米麴とオリゴ糖を豊富につくる米麴を使用した「米麴二段仕込」で、料理に豊かなうまみと上品でまろやかな甘みをつけます。

おもてなしのデザートにも

 栁川さんは、「お砂糖とはまた違う優しい甘さになり、はちみつを使うのとイメージが近い気がします」と本みりんを使ったデザートもお気に入りといいます。“しょうがみりん”はデザートのソースとしても活躍します。

 「ミルクプリンしょうがみりんソース」は、牛乳、生クリーム、コンデンスミルクをゼラチンで固め、“しょうがみりん”をのせて作ります。

 「冬は暖かい部屋で冷たいおやつを食べるのも好きです。そういう時でもソースにしょうがが入っているため体を冷やし過ぎません」と栁川さん。盛り付けには、グラスが重宝します。「グラスに入れて作るとどんなお皿とも合いやすく、プレートのかわりに和食器にのせると、お正月などのおもてなしのデザートとしても喜ばれます」

◆ミルクプリンしょうがみりんソース
【材料】6個分
牛乳 350㏄
生クリーム 100㏄
コンデンスミルク 30g
グラニュー糖 10g
粉ゼラチン 5g
水 大さじ2
しょうがみりん 大さじ2
黒蜜 大さじ2
【作り方】
1.小さな耐熱容器に水を入れ、粉ゼラチンを振り入れておく。
2.鍋に牛乳、コンデンスミルク、グラニュー糖を入れて火にかけ、ひと肌程度に温める。グラニュー糖が溶けたら火からおろす。
3.1を電子レンジで20秒加熱して2に加えて混ぜる。さらに生クリームを加えて混ぜる。
4.お好みのカップに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
5.“しょうがみりん”と黒蜜を混ぜる。
6.4に5をかける。
*黒蜜の代わりにはちみつでも

栁川かおり(やながわ・かおり)医師、料理家
栁川かおり(やながわ・かおり)
医師、料理家

2児の母。出産を機に2011年より料理ブログを開始。
シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、
まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。
メディア・各種出版、コラム執筆、レシピ提供、食品メーカーのレシピ開発などを行う。