極上の朝ご飯を食べに旅に出る

「にいがた朝ごはんプロジェクト実行委員会」提供

 いつもと違う朝を楽しみに、朝ご飯を食べる旅に出かけませんか。郷土色豊かな朝ご飯を食べれば、おなかも心も満腹・満足。旅心を刺激するおいしい朝を紹介します。

 朝市で好きなおかずをチョイス 朝風呂も楽しむなら「あさぐる」

  青森県八戸市の陸奥湊むつみなと駅前朝市では、「イサバのカッチャ」と呼ばれる市場のお母さんたちが作った総菜や刺し身などを買って、食べることができます。市場の奥にテーブルと椅子が用意され、白いご飯とおみそ汁(各100円)を買えば、自分好みの朝定食のできあがり。新鮮な刺し身はもちろん、蒸しウニや焼き魚などが並び、つい目移りして、たくさん買ってしまいます。今からの旬を迎えるのが、「ヒラツメガニ」。カニみそが絶品なのだそうです。

別名「ヒラガニ」とも言われるヒラツメガニ。初夏の味覚です(八戸観光コンベンション協会提供)

 八戸市内のホテルに泊まるなら、朝市と朝風呂がセットになった「八戸あさぐる」というサービスも。宿泊するホテルからタクシーで朝市と市内の銭湯を回るサービスで、前日の夜22時までに申し込むと朝6時にタクシーがホテルに迎えに来てくれます。

  漁師町でもある八戸は、早朝営業の銭湯が多く、朝風呂を楽しむ市民が多いのだとか。中心街のホテルからタクシーの送迎と銭湯入浴券付きで3100円。極上の朝を満喫できます。

極上のコシヒカリを地元で食べる「にいがた朝ご飯」

  米どころとして知られる新潟県で楽しめるのは、その名もずばり「にいがた朝ごはん」。おいしい米と地域の味を組み合わせて楽しむプロジェクトで、新潟県内の105軒の宿泊施設が参加しています。

  21の地域がそれぞれ地元の旬の味を使ったご飯のお供1品を考え、その地域の参加旅館が朝ご飯に出す仕組みで、春夏秋冬で料理が変わります。もともとは十日町市にある松之山温泉の若旦那たちが、食を通して地域の魅力を伝えたいと始め、2011年に全県に広がりました。

山菜朝まんま。フキノトウのほろ苦さと、みその甘辛さがマッチした絶妙のご飯のお供です(「にいがた朝ごはんプロジェクト実行委員会」提供)

  にいがた朝ご飯実行委員会の委員長で、「ひなの宿ちとせ」専務の柳一成さん(51)は、「朝食を通じて、里山や棚田など、人の手が作ってきた景観のストーリーを伝えたいと思いました。農家が減ると観光資源となる景観もなくなってしまう。地元の農家と連携して地域の味を守っていけたら」と話します。

 ちなみに松之山温泉の春の味は、「山菜朝まんま」。フキノトウやコゴミなどの山菜をまぜた焼きみそで、ご飯がどんどん進みます。日本に生まれてしみじみ良かったという気持ちになる朝ご飯です。

 絶品の朝ご飯を食べれば、また仕事を頑張ろうと思えるはず。今度の旅先は朝ご飯に着目して選んでもいいかもしれません。