生保アプリで楽しみながら健康管理 特典付きも続々

 生命保険各社が、健康増進をサポートするスマートフォン向けアプリを相次いで公開している。目標の歩数をクリアすると、コンビニで使えるクーポンがもらえたり、寄付できたりするなどの特典もある。契約者向けに保険料が安くなる場合もある。楽しみながら健康管理に役立ててみてはどうだろう。

DL50万回超の人気アプリ

 契約者でなくても無料で使えるアプリが続々と登場している。

 第一生命保険が今年3月に公開したスマホ向けアプリ「健康第一」のダウンロード数は50万回を超えた(5月22日現在)。「フェイスエーアイ」と呼ばれる機能は、自分の顔写真を入力すると、年齢を重ねた後の顔を表示する。身長と体重で算出するBMI(体格指数)も将来予測に活用する。「将来の自分の姿を直視することが、生活習慣を改める契機になる」(生涯設計教育部次長の由水孝治さん)との狙いだ。アプリは歩数も記録しており、規定の歩数を達成するとローソンのドリンクと交換できるクーポンが抽選で当たる。

「健康第一」の画面。左側は現在(31歳)の顔写真。右側には10年後(41歳)
        のイメージが表示されている

目標やタスクを提案、励ましトークも

 ウォーキングを続ける動機付けとなるようなアプリを相次いで用意している。

 政府が健康増進のために目標としている1日あたりの歩数は、男性(20歳~64歳)が9000歩、女性(同)は8500歩。ただ、厚生労働省の調査(2015年、100歩未満と5万歩以上は除く)では、男性の平均歩数は7970歩、女性は6991歩で目標に届かない。

 アクサ生命保険は、こうしたアプリのパイオニア的存在で、2014年にアプリを公開。喫煙習慣や塩分の摂取量などの健康習慣を入力すると、「1日1万歩歩く」など回答を踏まえた目標を提案する。

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険のアプリは、目標の歩数に加え、「お酒の最後の1杯はお茶に」など、日替わりで「今日のタスク(課題)」を提案。夫婦などがアプリのトーク機能を使って励ましあいながら生活習慣を改善できる。

社会貢献や保険料キャッシュバックも 

 マニュライフ生命保険のアプリは、規定歩数を達成するとカンボジアの子どもたちに靴を寄付できる。健康管理が社会貢献につながる仕組みだ。だれでも使えるアプリによって保険のPRにつながるとの見方だ。

 保険契約者の健康増進は、生保にとってのメリットも大きい。保険商品の魅力を高める加入者向けアプリも登場している。

 太陽生命保険のアプリは、契約者の歩行速度を継続的に計測。歩行速度が落ちると認知症や軽度認知障害(MCI)の発症リスクが高まるとの研究結果をもとに開発された。歩行速度が低下し、認知症などの発症リスクが高いと思われる場合は、本人のほか家族にも通知して経過を見守る。

 東京海上日動あんしん生命保険が8月に発売する「あるく保険」は、専用アプリで歩数を管理。1日平均8000歩の目標を達成すると、保険料の一部がキャッシュバックされる。(石黒慎祐)