知らないと損、お金を生かすための給与明細の読み方

 待ち遠しい給料日。でも、会社から振り込まれる手取り額だけを見ていませんか? 実は給与明細をきちんと見ていないと損をする可能性があるかもしれません。連載コラム「幸せを引き寄せるマネー術」を担当するファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、チェックポイントを聞きました。

金額は一例です。

 

 ① 普通残業・時間外手当

 「会社は自分の働きを正しく見てくれている」と思いたいですよね。でも、現実には、働きに応じた額が払われなかったり、計算間違いがあったりすることもあります。残業時間や時間外手当は正しくついていますか? 間違いや不明な点があれば担当部署に確認を。

  資格手当

 会社によっては、従業員がスキルアップすると手当を上乗せする「資格手当」が設けられています。資格を取得した場合、または取得しようとする場合に支払われ、一時的に支給される場合と毎月の給与に上乗せされる場合があります。支給条件や対象となる資格は会社ごとに異なるので、働く会社が推奨する資格を調べてみてください。給料アップだけでなく、自分のスキルアップにもつながります。

  住宅手当

 福利厚生の一つですが、支給するかは会社の任意に任されています。何歳までもらえるか、会社によっては年齢制限があるところも。条件を確認しておけば、将来、住宅を購入するかどうかの判断材料の一つになります。

  厚生年金・雇用保険

 厚生年金というと、老後の給付だけをイメージしがちです。しかし、病気やけがで一定の障害が残った場合には障害年金が受け取れますし、自分が死んだら家族を支える遺族年金にもなります。雇用保険からも、育児や介護で会社を休んだ時や失業後に生活を支える給付金が出ます。これに加えて、40歳になると介護保険料も納めることになります。

  住民税

 ふるさと納税をした人は、ここをきちんと見ておきましょう。毎年6月から翌年5月まで、前年の所得に従って計算された住民税が適用され、前年にふるさと納税をした人は、前年の5月分の給与明細書と比較してきちんと控除されているかを確かめましょう。退職した場合、翌年に前年の所得に基づく住民税を自分で納めなければならないということも忘れずに。

 

 給与明細を紙でもらう場合もあれば、データでもらう場合もあると思います。しっかり確認した後は、紙ならバインダーやクリアファイルで整理して、データなら所定のフォルダに1年分ずつ分けて保存しておきましょう。前年同月と比較するために、少なくとも2年分は保管するのがオススメです。

 給与明細は、あなたの働きを証明する大切なお金の記録。残しておけば、後々、年金記録などを確認する手助けになることもあります。