SNSで話題! 家計簿をつけて無駄遣いを少なくするヒケツ

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 銀行の残高明細を見て「お金がなかなか増えないな」と思うこと、多いですよね。金融機関に預けてもわずかな利息しかつかず、給与も伸び悩む。そんな中では、家計の全体像を把握し、「出ていくお金」を絞るのが一番の自己防衛です。

 そのための近道の一つは家計簿を活用することですが、三日坊主に終わった経験がある人も少なくないはず。PCソフトやスマホアプリなど、さまざまな形がありますが、画像共有サービス「インスタグラム」で話題になっているのが「づんの家計簿」です。

 パッと見ると、「文字がびっしり詰まって、几帳面きちょうめんな家計簿」という印象ですが、作者のづんさんは、「ズボラさん向け」と勧めます。特徴は、お金の流れを自分がやりやすい形で見えるようにしたこと。子育て真っ最中で忙しいづんさんに、今までの家計簿と違う点などをメールで聞きました。

 とても細かく書き込んでありますが、づんさんはまめな性格でしょうか。

A 一見すると細かく見えますが、実は「買ったものをそのまま書き出しているだけで、とてもシンプルな内容です。私は日記やダイエットは続けられないし、収納なども結構出しっぱなしも多く、ざっくりとしているので、まめなタイプではないですね。

 ただ「好きなことは楽しんで続けられる」ので、苦手だった家計簿をどのように楽しく継続できるかと考えてきました。ですので、私のやり方は“ズボラさん向け”とオススメしています。

Q 家計簿をつけ始めたきっかけを教えてください。

A 夫に家計を任されて、「家計を回していかなきゃ」と思い、お金を使う意識を変えたくて、家計簿をつけ始めました。

づんさんの家計簿は、月初めに
①固定費(電気代など毎月の決まった支出)を書き出す、
②その月の支出の予定をざっくりと書きだす、その上で、
③支出を毎日書き、合計金額を日々足し合わせて上書きしていく
――という形です。

方眼ルーズリーフ、ペン類、電卓、定規が「づんの家計簿」に必要な道具です。家にあるものも上手に活用しながら、簡単に揃えるのがコツ。 (C)ぴあ

Q 家計簿をつける上で、こだわりや気をつけた部分はどのようなことでしょうか。

A まずは買ったものを書き出す習慣を身につけることですね。一気にあれもこれも手をつけてしまうと挫折する可能性があります。毎月書くものなので、フォーマットも“シンプルに!”をモットーにしました。複雑で手間のかかるものにしてしまうとストレスになりかねません。

 買ったものを書き出したら、日々の支出の合計金額を足していく“上書き合計”をして、今月どのくらいお金を使っているかを知ることで、自分の気持ちが引き締まります。

 書き出す習慣が身についてきたころに、集計したり、表作りを楽しんだりと徐々にステップアップしていきました。

Q 家計簿をつけ始めて何が一番変わりましたか。そして、変化が見え始めるのはどのくらいってからでしょうか。

A もともと浪費家だったこともあり、家計簿を書き始めてすぐに、どれだけ自分の欲のままにお金を使っていたかを思い知らされました。「しっかりお金のやり繰りをしなくては」と改心できたことは大きかったです。

 欲しいものも心から欲しいものだけを厳選して買うようになりました。身の回りのものも含めて、本当に欲しくて買ったものは長く大事に使いたい気持ちを生むので、新たな欲も生まれにくくなり、自然と黒字・貯金につながりました。

 この書き方にたどりついてからは家計の把握ができるようになったので、漠然とした不安やモヤモヤがなくなり、心にゆとりが生まれ、笑顔が増えたような気がします。

 大きな買い物も不安な気持ちで支払うこともなくなり、貯蓄、年間の予定などを確認して「計画的に、いつ買おうかな」と前向きに購入できるようにもなりました。把握って大事だなと心から感じています。

「づんの家計簿」のサンプル (C)ぴあ

Q このフォーマットに行きつくまでに1~2年かかったそうですが、失敗談があれば教えてください。

A はじめは書く習慣を身につけることに専念しました。使った額を日々把握できず、赤字か黒字かの確認もたまにしかできませんでした。月末には「今月も赤字だろうな」とあきらめた気持ちで、なけなしのお金を使い、その失敗を繰り返して“上書き合計”が誕生しました。できないことを改善したい気持ちから、「づんの家計簿」と名前までつけられるようになったのです。この2年間、諦めず続けてきてよかったなと思っています。

Q これから家計簿をつけようと思っている人たちにアドバイスをお願いします。

A お金と上手に付き合うって簡単なことではありません。赤字と向き合うことがつらかったり、書くのが面倒でやめてしまったり、家計簿がしっくりこなくて続かなかったり。このすべての経験は決して無駄ではなく、自分が何をどう望んでいるのかのヒントがたくさんありました。

 私と同じように、赤字ばかりで不安な気持ちでどうにか頑張りたいと感じる方の力に少しでもなるといいなとインスタグラムで発信し、家計簿の書き方の本も作りました。

 私の体験を参考に、少しずつ頑張りを積み重ねて、みなさんも楽しくお金のやりくりができる喜びを感じていただけたらと思います。一緒に頑張りましょう~!!

シンプルさを追求した家計簿の形です。(C)ぴあ
づん(づん)

 鹿児島県出身。島根県在住。3人の子育て真っ最中。自作の家計簿をインスタグラムに投稿したところ、美麗でわかりやすい家計簿が大人気に。インスタグラムのフォロワー数は5万人を超え、「づんの家計簿」のタグは2万4000件以上の投稿が集まっている。著書に『楽しく、貯まる「づんの家計簿」書きたくなるお金ノート』(ぴあ)など。

 インスタグラム:@zunizumi   ブログ:http://ameblo.jp/zunizumi/